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◎12月のお膳(2017年)

【お膳のメニュー☆】

(左上)
お野菜の利休揚げ
(上段・真ん中)
お酒
(右上)
エビせんべい
(真ん中)
ぶり大根
(左下)
大根めし
(右下)
たぬき汁

●師走の旬食材が、案外にあっさりと「ブリと大根」に決まってしまい。

 そこから江戸の食卓を割り出すと、けっこうに現代にまで続く人気メニューが安易に浮かんで来ますよね。(^▽^;)
 たとえば、「ブリ大根」なんかもそう。 👀

 しかしながら、「居酒屋で出て来るようなイメージのレシピ」では面白くないし、かといって作るのが難しすぎたり、奇想天外なレシピになるのも、どうかと思う・・・などなど★ ( ̄_ ̄ i)
 色々と清水先生とご相談をしまして、今回のメニューに決まりました♡ 👀

 「お正月を迎える師走」だからこそ、江戸料理とは言っても少し豪華にお肉も入れたい♡
 ・・・いや調べれば案外と、お江戸の頃から牛肉も食べているところ(彦根)もありましたからね。 👀
 「大根飯」はドラマからの発想ですが、えびせんは「保存食を使ったお菓子」に挑戦です。 (^-^)

 さて「お江戸の頃」なら、年末といえば「掛け取り御用」が有名ですよね。
 払うお金のない庶民が、お店の番頭さんとで「掛け取り戦(いくさ)」です。 (^-^)
 何しろ支払う方は、大晦日まで逃げ切ってしまえば、また来年の大晦日まで掛け取りが来る事はない・・・。
 いやー、良い時代でしたね。 (^▽^;)

 そして不運なメに遭ったら、コンニャクを食べては「砂出し」をして、そこで一旦の一区切!
 新しい運気を取り込むようにと気合を入れて、また新しく始まります♡
 そんな・・・今の時期の野菜一杯の献立を集めたら、何とも力強い感が満載のお膳に仕上がりました。 (^_^)/
 (2017.12.31 文責・山野亜紀)
 (料理・器/清水紀子)

《いよいよ、大晦日》

毎月の末日を「晦日(みそか)」と表し、だからこそ1年の最期の日を「大晦日」と。
場所によって、日が暮れた時点で「新年」とする場所と、翌日の朝日が昇った時点で「新年」とする場所があったと資料にあります。
「晦(つごもり)」とも呼ばれるのは、明治維新以前「太陽太陰暦」を使用していたので、1日は新月でした。
 「月が隠れてしまう」が「月籠り」となって、「晦(つごもり)」となったとも。 👀

「大晦日の夜」「除夜」、つく鐘を「除夜の鐘」といいます。
 これは大晦日の夜から「人の持つ煩悩の数」にあたる108回の鐘を、年内に107回、新年あけてから1回撞く習わしです。
「108」という数は、1年(12ヶ月)に「二十四節気」と「七十二候」を足したとするモノと。
 「四苦八苦」から「4x9=36」と「8x9=72」を足した数とする説など、諸説あるそう。

年末に「煤払い」と呼ばれる大掃除をして「掃き納め」をするのは、元旦にこれをすると「福の神を掃き出す」として縁起が悪いとされているからです。 (^▽^;)

大晦日の夜に寝ないで年を越すことを「年籠り」といいます。
 寝てしまうと「しわが増える」とか「白髪が増える」と嫌いましたが、どうしても眠い場合は「稲摘む(いねつむ)」というと「寝ていても、五穀豊穣を祈願する事」となり、魔力を逃れるモノらしいです。

江戸時代に広まった「年越しそば」の習わし。
 「細くて長い」→「長生き」・「切れやすい」→「苦労と縁切り」の他、
 金箔職人が、散らばった金を蕎麦団子に付けて食べた事から「お金が貯まるよう」など諸説あり、時間は「真夜中までに食べ終わると良い」とされた。
明治維新前までは、新年に国民が一斉に年を取るとされていたので、正月に白飯と共に「年取り魚」を食べる習慣があった。東日本では鮭、西日本ではブリなど魚の種類には地域性がある。

◆「もちつき」は、年神さまを迎えるための大切な準備で、五穀豊穣や無病息災など願いながら搗くモノで、「29日」は「苦餅(くもち)」・大晦日は「一夜餅(いちやもち)」として避けられた。
◆「正月飾り」は「もちつき」に習い、28日30日に済ませる。
 29日は「二重苦」や「苦持ち」といって嫌い、31日は「一夜飾り」で年神さまに誠意がないとされるため。


 〇2017年12月の旬食材(大根、ぶり)

【レシピ】  
ねぎま鍋(12月) 大根めし たぬき汁 ぶり大根 牛のたたき漬け&長芋の柚子酢漬 お野菜の利休揚げ めんつゆ エビせんべい

【エッセイ】
☆「出世する?ブリと大根、日本人」~師走の旬エッセイ(2017年) 第56話 山野家に神棚が来た日~元号~(2017年12月)

第56話 山野家に神棚が来た日~元号~(2017年12月)

〇小豆がゆ(1月)

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