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〇ぶり大根

くつくつ煮える、鍋の音。
ほんわり香るよ、鼻をくすぐる、・・・えぃっ、楽しみじゃぁねぇかっ、
みんな待ってる、ブリ大根。

  • 大根………400g
  • ブリ………2切れ(200g)
  • ★2人分の材料です。
  • (a)昆布‥‥‥5g
  • (a)ショウガ‥‥‥少々(スライス2枚分)
  • (a)酒‥‥‥大さじ3
  • (a)しょう油‥‥‥大さじ3
  • (a)みりん‥‥‥大さじ1.5
  • (a)砂糖‥‥‥大さじ1.5
  • (a)水‥‥‥1と1/3カップ(1カップは200cc)
  • 柚子の皮‥‥‥適量
  1. 大根は、3cm厚さの半月切りにし面取りをしたら、たっぷりの米の磨ぎ汁で柔らかくなるまで(20分程度)下茹でする。
  2. ブリは1切れを3等分し、(a)を煮立てた鍋に入れて3分ほど煮る。
  3. の大根をさっと水で洗ってぬめりをとり、に加える。
    落し蓋をして、10分程煮る。
  4. 大根を先に取り出して火を強め、ブリを更に数分煮立て、程よい色合いになったら火からおろす。
  5. 大根とブリを器に盛り、ゆずの皮の千切りと、あれば茹でた青菜を添える。

●「おめでたい魚」というと、関東では鮭なんですが。

 関西では、ブリなんですね。 
 共に「年取り魚」としての名を、欲しいままにしておられる、お方なんです♡ (〃∇〃)

 「2017年・師走の旬食材が、ブリ大根であるならば、そこに来るお魚のメニューと言えば「ブリ大根☆」でしょう~♪
 ・・・という事で、あっさりとメニューが決まりかけた処なんですが・・・うーむ★
「ブリ大根って、どこで食べても味付け濃いめで、コッテコテ(!)な感じが今一つ・・・」
 何となく、首を縦に振れない私です。 (^^;)

 そこでこの度は、 「気軽にチャレンジができて、あっさり美味しいブリ大根を目指しましょお~♡」というのを1つテーマに・・・清水先生にお願いする事となりました♡

●はてさて、お江戸の頃にまで遡りますと・・・ブリさんです。

 おめでたい魚であったのは西の方でだけ(!)で、お江戸の魚貝の番付としては「下魚扱い!」だったとか。 (゜_゜ )
 ・・・お江戸の人達って案外、例えばカツオでも、「脂の乗った戻りカツオ☆」より、まだ「サッパリとした味わいの、初カツオ☆を好んだ」ようなので、脂の乗りまくったブリさんは、ぜんっぜん(!)全く、人気がなかったそうで・・・。 (>_<)

 そんな・・・ブリさん。
 「お魚番付」で肩を並べているのは、黒鯛さんはともかくとして、ドジョウに生鯖、マグロの類いだったりするものだから、果たして・・・おやおや★ ( ̄_ ̄ i)

●でもでもっ、ブリさん!

 その脂のノリ方では、「サバをもしのぐぞっ!」と言われておられるお方ですっ!
 何しろ、寒い海中を行くお魚の脂肪分っていうのは、動物系のそれよりも固まりにくいのだ・・・と資料にあります。 👀

 なので、血液サラサラ効果のEPAやら、老化やボケ防止に効果のあるDHA!
 また、タウリンなんかも豊富に含んでおられるので、動脈硬化や眼精疲労にまでも、効果があるんです!
 ・・・ちなみに、こちらのタウリンさん。
 背骨に近い、赤黒い(つまり血合)部分に、多く含まれているのだそうですよ。 👀

●そこにまた、食物繊維がたっぷりな大根さんが加わります♡

 そう、高血圧にまでそこのけ(!)な効果のある・・・大根さんなんですが。
 「美味しく作るコツ」の一つには、まずは「大根の下茹でが肝心!」な処が、ちょっと面倒な・・・私こと山野亜紀なんですね。 (´_`。)

 大根の、下茹でですよ・・・★
 ついつい私的には、どーでも良くなりそうな感じの・・・この工程なんですが、実はとっても大切なんです(!) (^_^;)

 米の研ぎ汁(又は、米ヌカ少量♡)で20分ほど下茹でをしていきますが、ここで大根さんの仕事ぶりには、眼を見張るモノがあるんですね。
 ・・・何故ってまずは大根さん、「余分な水分を、その身から放出(!)して下さる」のですが、この下茹での成果はたったコレだけのモノではありませんっ!

 大根さんは、このたった20分の工程(!)の中で何と、「その身を柔らかくして下さる☆」ばかりか、ブリさんの旨味はもちろん、ショウガさんの身体を温めるパワーまでも吸い込んで下さっているのです・・・♡
 実に、嬉しい限りではありませんか。 (^_^)/

●ところで「お魚の下拵え☆」というとついつい!

 「魚の臭み消しにまず、塩を振らなきゃ!」って感じになってしまっていた・・・今までの私です★
 ところが今回、ブリさん、お塩は振りません(!)
 清水先生にお尋ねした処、今回のレシピでは「ショウガとお砂糖だけで十分、臭み消しの効果になっている☆」のだそうですよ。 👀

 今回は、煮立てた鍋にブリさんを入れていますから・・・。
 ブリさん、回りのタンパク質が一瞬で固まってしまうので、ご自身の旨味もまた逃げないのだとか。 👀
 そしてまた、季節の柚子がほのかに香ります・・・♡
 この香り成分にも、牛のたたきと長芋の柚子酢漬けでご紹介をしております通りに、健康効果にも一役買うんですよね♡ (^_^)/

 季節のメニューの、ブリ大根です。
 こんなあっさり、サッパリした感じではいかがでしょうか。
 ブリに柚子、そして大根のパワーを感じつつ、さて、この年末を過ごして生きましょうか。 (^_^)v

 ※こちらも、よければご参考まで。
 ※☆「人参は江戸の時代から? 鰤は下魚、日本人」~師走の旬エッセイ(2014年12月)


 〇2017年12月のお膳

〇たぬき汁

〇エビせんべい

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