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第56話 山野家に神棚が来た日~元号~(2017年12月)

●渋谷に越してきて、7年目になる2017年12月のこと☆

 住居兼用の渋谷事務所に、新しい刀(風雪さんと、波雲さん♡)が来てから、しばらく経った頃の事です・・・。
 振り返れば何しろ、「刀を二振りも拵える!」なんて・・・一大事(!)
 一生のうちに1度あるか、ないかってな位の出来事なのでは、ないのでしょうか・・・★ (^▽^;)

 ☆初めての事☆
なのでやっぱり、キンチョーもしたからなんでしょうか?
 ・・・振り返るに、「刀を造るに至るまで」には、(遊びも含めて★)私は、やれ大船だとか、秩父やら岐阜やら京都やら青森やら、・・・何だか、飛び回ってもおりましたし。
 一応、飛び回っていた理由の1つには、何となく身体の調子も良くなかった事もありました★

 特に背中(胃の後ろ)が痛くてどうにも、けっこうに困っていました。 (>_<)
 ・・・そこで私は、長野の方に相談をしてみたのです・・・。

●その方は、林先生が亡くなってから知り合ったお方です。

 職業が整体師さんだったので、それまでは「身体のメンテナンス」なんて、ほとんどした事がなかった私です。
 彼女の紹介で、吉祥寺にあるアロママッサージのサロンに通うようにもなりました。 👀

 真剣を制作し、二振りの兄弟が到着した頃なんですが、具合も悪くて何より、落ち着かないでいるのを知って、神棚を作ることを勧めて下さったのですが・・・って、山野家って一応は、仏教徒なんですけどねぇ★ (^▽^;)

 身体の調子もそうなんですが、私はまた別の方に当時は、「寝ているだけで、運気が上がるコツを教えてほしい」なんて事も、尋ねておりました。 σ(^_^;)
 ・・・よく判らないけれども何となく、自分を変えてみたいというか。
 何だか、色々と吹っ切りたいとでもいうのか。
 そんな心持ちだったのでしょうねぇ、きっと。 (‘_’)

●誰にも、「そんな時ってあるんだ」と思うんです。

 そして私は神棚を作るためにも、その前哨戦として、まずは(!)
 押し入れの中やら、本棚の断捨離に走るハメにもなりました★
 ・・・なにしろ「開運のコツ」って★大掃除★だったりしますからねぇ、とほほ。 (´_`。)

 この際なので、渋谷事務所の台所から、洗濯場から浴室に至るまでっ!
 玄関の奥やら、とにかく私は大掃除をする事に致しましたっ!
 ・・・押し入れの中の、今は亡き母との思い出の品ともこれまた、ずいぶんとお別れをする事となりました。

 「10年前に、旅先の湯船で亡くなった母(!)」との思い出の品はといえば、例えば・・・やれ毛皮の品であるとか。
 赤い革のコートなんかの類いも、この時とばかりに(!)
 大阪の業者に宅急便で送りつけたりしましたが、もちろん大した金額で売れるようなモノでもありませんでした・・・★

 ・・・売れなくても、引き取ってもらえるだけマシ(!)
 そう心に決めて、とにかく掃除して洗濯して、事務所を片付け続ける日々を送っていました。

●はてさて、12月1日は大安で。

 とにかく、神棚を作るには良い日取りであるとの・・・彼女のお話でした。
 「一粒万倍日」といって、「一粒の種を蒔けば、万倍にもなって帰ってくる♡」との意味だそうで、何かの事始めをするには良き日とされているようです。 👀

 その日をメドに、私は事務所の模様替えをするやら。
 また、神棚一式を取り寄せるにも・・・私には何も知識がないので申し訳なくも、いちいち彼女に相談をしました。
「私は、この神棚(写真・上)がカワイイと思うんだけど、どうでしょう」
 なんて聞いてみると、

「それは一軒家用の神棚☆で、一間(ひとま)の事務所には飾れるシロモノではないのよ」
 ・・・なんて言われてしまった事も、ありました★
何でも「家には格がある」ように、そこに飾る神棚にも格式があるそう。 (゜_゜ )

●「お札はもう戴いて来て良い」、という話であったので。

 四柱推命の資格を取る折、「自分が住む土地の氏神さま」を調べてあったので、そちらまでお札をもらいに行って来ました。

 「三社一組のお札」を戴いたのですが、天照大神さんのお札に、氏神さまである氷川神社さんのお札。
 そして(料理のHPをやっているのだから、あっても良い☆)竃(カマド)の神さまのお札を戴いて、私は意気揚々と事務所にまで戻って来ました。

 ・・・お米や塩を入れる白皿や、榊立てなんて揃えて見ていると、武劇館の神棚を思い出してちょっと楽しい気分にもなって来ました。
 何でも「新しい事を始める」というのは、なにやら気分の良いモノのよう♡ (〃∇〃)

●さて神棚を作るのには、お供えものが必要だとか。

 何でも、「海のモノ」と「山のモノ」を5種ずつ(又は7種)お皿に盛って、お供えをするというので、その前日はスーパーへ走りましたが、お酒1つを買い求めるのにも、「お酒のメーカーは一体、どうしたモノか・・・」と考えあぐねたり。 (^_^;)

「お皿の上に、(あれば)半紙を敷いてするモノらしいんだけど、神さまへのお供えって、どんなモノが良いのかなぁ・・・」
 などと、とにかく、ひたすらに悩みまくった1日の終わりでもありました★

●・・・はてさて。

 翌日は、私が朝の10時半に人と会う約束をしていたので、「朝の8時までに支度をしておいていて」との・・・彼女との約束だったのですが(!)
 朝は早くに起き出してから、禊ぎはしなくてはならないわ、身支度にもまた色々とあり、・・・そこはキチンと私なりには整えたいわ★

 ・・・また、この日が「ゴミ捨ての日」でもあったので、それなりに用事を足したりもして、けっこうに(気持ちだけは!)汗だくな感じで、奔走したような気持ちになりました。 (^_^;)
 さて時間になって、facebookのメッセンジャーを通して、彼女は祝詞を上げて下さったのですが・・・そこは何となく★

「神社とかだと神主さんがいて、そこで直に上げて下さるのだけれど、これで良いのだろうか・・・」
 という気持ちもありましたが、それでもけっこうに祝詞の時間も掛かったりして。
 ようやくに済んだ時には、よく判らないけれども、達成感のようなモノも感じたりして、なんだかとっても幸せな気持ちにもなれました。 (〃∇〃)

●ちなみにこの頃、私の周りは神棚ブームがありまして★

 私が作るという話をすると、アロマサロンの方まで(長野の彼女が共通の知り合いであったため)神棚を作っていたのでありました♡
 ・・・後日2人で「神棚談義」をしたのですが、それがまたある意味、おかしな出来事でもありました。

 長野の彼女は「祝詞唄い」なので、私は彼女に(自分が出来ないので★)祝詞をお願いしたのですが・・・。
 アロマサロンの方は、(紙に書いたモノがあったので★)それを自分で読み上げて行っていたのだそうです。 👀

 それで、たまたま読めない文字があったりだとか。
 ・・・色々に事はあったのだそうですが、ホントにこれで良いのかなぁと惑いながらも儀式を終えたのだそうです・・・★
 まぁともかくも、終える事ができてまず、ホントに良かったなぁ~♡という心持ちになれまして、事務所にいる折には毎日手を合わせる日々が始まりました☆

●実家になら、仏壇はあるんですが・・・。

 聞いてみると、仏壇でも神棚でも基本的には、「手を合わせる場が、自分の側にあれば良いのだ」という話らしく。 👀

 神棚スタートの日にまでは、まだ実は(!)ちょっと足りなかったモノがあったりしたので、これをまた買い足したてみたり。
 台所には「壁掛け用のモノ」をまた買って来たりもして、12月中旬には、神棚が2つに。
 ちょっと我ながら、ステキな事務所になれたようにも思ったりしました♡

●さて私は元号については・・・詳しくないんですが。

 江戸風俗研究家の方が今度は、「元号を紐解く」という講座を始められるのだと聴きました。 👀
 飛鳥時代は、大化の改新で有名な「大化」から「平成」に至るまでの日本の歴史を、元号から紐解く・・・という、何やら大バクチのようなお話です。

 何しろ「和文化」行事食を扱うようになってからというものの、やたらと古代や神道、古き良き日本に興味を持ってきたところだったので、足を運んでみました。(〃∇〃)

●私は元号については・・・詳しくないんですが。

 昭和がそうであったので、「天皇が崩御されて初めて、改元をするモノだ」・・・というのがお約束のように思っていたのですが★
「まだ(大化改新などの当時の)日本では、大和民族が統治は始めたものの、まだそちこちに土着の豪族もそれなりにいて、それぞれが暦を自分で作って持っていたとかで・・・」

 それでどこかで、「ひとつの国としての時間軸の、その帳尻を合わせるために、元号というモノが作られたのだ・・・」と思うんです・・・との、お話でした。
 ・・・私にはよく判らないんですが、「改革」と「レボリューション」と「革命」の違いを紐解くためにとうとう、聖書にまで手を伸ばす事にまでなってしまったのだとか★
 余りにも壮大すぎて、私には何やら難しい感じもしましたが、とにかく!

1.日本は、おそらく縄文以前よりも(?)穢れを嫌う民族であったし(!)・・・それは、今もそうである。
 そのため、日本国に軍隊は(穢れに繋がる存在なので)存続しない。
2.日本の施政者は、「良き歌を詠む事で、治世が良くなる!」と信じていた。
 自然災害、海外からの侵攻もすべて、良き歌を詠めば治まるモノなり。

3.元号は世界中で、日本にしか存在しない。
4.古代日本ではどうも、天皇が崩御しなくても改元は出来たと、記録にある。
5.日本人は仕来りが好きで、それが例え「今一つ?~な事始め」でも(!)
 一度始まってしまった慣習なら、延々と続けていくのが日本人!であるよう。

 また「元号に使われている文字」や徳のある動物についても、上級があれば下があるなどなど、けっこうに笑える話も出てきたりして、突っ込み処が満載♡

1.甲羅に北斗七星の模様がある(!)珍しい亀が天皇に献上をされたから改元。
 ・・・それを霊亀(れいき)としたとありますが・・・それって、どなたか描きましたか・・・?
2.白い亀が天皇に献上をされたから改元・・・神亀(しんき・又はじんき)に。

3.「カメの甲羅に、天王貴平知若年という文字があり、そのカメが天皇に献上をされたから改元」・・・それを、天平(てんぴょう)とされたってありますが・・・。
 ぜったいそれって、カメさんの甲羅にどなたか、書きましたか…? (^_^;)

 元号の勉強は、3回目にしてようやく平安時代に別れを告げて、いよいよ侍の時代に入って参りました♡
 ・・・その辺りは、NHK大河ドラマ「平清盛」の時代でもあり、私も観てはいましたが、この日に参加されていた方も観ていたので、けっこうに話が盛り上がりました。 (^_^)v

 私は当時、林先生の助手を務めていて、武劇館に主役の松山ケンイチさんが稽古に来られた事もあり、一緒に薙刀の試斬の稽古をしたなんて事もありましたっけ。 👀
 また新しい年を、わくわくする事や、皆さまに楽しんで戴ける事を考えながら過ごしていきたいと願っております♡
 また新しき1年を、どうぞ和心と一緒に過ごして戴けたなら幸いです。 (^_^)/
(2017.12.31 文責・山野亜紀)


 〇2017年12月のお膳

☆「出世する?ブリと大根、日本人」~師走の旬エッセイ(2017年)

◎12月のお膳(2017年)

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