【お膳のメニュー☆】
(左上)
半干し大根の辛子じょうゆ漬け
(右上)
レンコンとニンジンのきんぴら
(中央)
金目鯛のおろし煮
(左下)
焼き茸ごはん
(右下)
けんちん汁
●9月って、思いのほか行事の多い月だったんですよね。
「お月見」はもちろん、重陽の節句に敬老の日もあって、お彼岸もあったりします。 👀
行事食を何にしようか、とても迷ったんですが、資料として見ていた本の「空也蒸し」に私が一目惚れを致しました。 😅💦
いや、むっちゃ可愛かったんですね♡
それで、そこが決まってから、他のメニューを決めていったというワケです。 (^-^)
●季節の魚は、9月と言えば秋刀魚かなとも思ったのですが。
全体的なバランスを見て、色目が良くないように思えるとのアドバイスもあって、この月は金目鯛を旬食材に選びました。
そこに茸を添えたのですが、ありきたりの「キノコの炊き込みご飯」では江戸っぽくないので、今少し風流を増して戴いての「焼き茸ごはん」となりました。
それと同様に、金目鯛も少し風流を取り入れての「おろし煮」に。
汁物にも、おかずにも根菜がたっぷりで、これはまた以外に江戸っぽいと♡
・・・ただ一人、私だけがニコニコと満足をしているという、お膳カットとなりました。 (^▽^;)
(2017.9.30 文責・山野亜紀)
(料理・器/清水紀子)
<月の満ち欠け>
●お月見は、奈良時代に中国から伝わった風習(月を愛でて祝宴をする)です。
まずは貴族が踏襲し、えどの頃には「秋の収穫祭」と結びつき、庶民にも広まっていきました。 (^-^)
秋の夜長に、すすきと月見団子、季節の作物を供えて月を眺めて、収穫に感謝するお祀りです。
お団子の数は、十五夜にちなんで15個であったり、12ヶ月にちなんで12個であったりと、土地によって違うそうです。 👀
また、お団子ではなくって、「里芋」を供える土地もあるようです。
・・・一つの株から、たくさん増える里芋は、子孫繁栄の縁起物とされて、ザルなどに入れては、竹竿などの先に刺して。
神さまに見つけてもらえるように、旗指物のごとくに高い位置にお供えする土地もあるそうです♡
◆新月(しんげつ)
月が見えない真っ暗な夜。「朔(さく)」とも。
◆三日月(みかづき)
夕方、西の空に見える弓型の細長い月
◆上弦の月(じょうげんのつき)
これから満ちていく半月。「弓張月(ゆみはりづき)」とも。
◆十三夜月(じゅうさんやづき)
これから満ちようとする、縁起の良い月。
日本独特で、十五夜と十三夜、両方見ないと「片月見」と言って縁起が悪いそう。
季節の栗を供えるので、「栗名月」とも。
◆十五夜(じゅうごや)
最も美しい真円の月。満月。
◆十六夜月(いざよいづき)
満月より少し遅れて出るので、いざよい(ためらい)ながら登る月のこと。
◆立待月(たちまちづき)
今か今かと、立ったまま待つ月。
◆寝待月(ねまちづき)
夜更けに出る月。
◆下弦の月(かげんの月)
これから欠けてゆく半月。「弓張月」とも。
〇2017年9月の旬食材(金目鯛、きのこ)
【レシピ】
空也蒸し(9月) 焼き茸ごはん けんちん汁 金目鯛のおろし煮 半干し大根の辛子じょうゆ漬け レンコンとニンジンのきんぴら にんにくじょうゆ ごま団子
【エッセイ】
「命賭けだよ、キノコ狩り、いつから食べたの?キンメダイ!」~長月の旬エッセイ(2017年9月)第53話 真剣試斬のイベントを(2017年9月)