食べてみな。
日陰の身ながら、隠れた刺客だ、
しびれるやつだぜぇ、・・・半干し大根の辛子でしょう油漬け!
- ★作りやすい分量で、ご紹介をしています。
- 大根‥‥‥300g
- 切昆布‥‥‥5g
- (a)しょう油‥‥‥大さじ2.5
- (a)酢‥‥‥大さじ1.5
- (a)みりん‥‥‥大さじ1
- (a)辛子‥‥‥小さじ1
- 大根は皮を剥いて、1cm角位の拍子木切りにする。
- 1をザルに広げて、風通しの良いところに1日置いて半干しにする。(日陰でOK!)
- 清潔な保存容器に2と切昆布を入れてから、(a)を混ぜ合わせた漬け汁を注ぎ入れる。
※時々天地を返して、均一に漬かるようにして下さい。
※翌日から美味しく食べられますが、5~7日を目安に食べ切る感覚でどうぞ。
●このHPを始めてからこっち、お江戸の風俗を調べるようになっていたのですが。 👀
特に最初の頃は、杉浦日向子さんの御本をよく読んでおりました。
そして、そこに「江戸人の舌(味覚)は、三白に集約される(!)」と、あったんですよね。
・・・三白ってつまりは、「白米、豆腐、大根」のことなんです。
他に鯛と白魚を加えて「五白」と数えてもかまわない、ともありますが、以外に江戸人(!)
淡白で、デリケートな味わいがお好きであったようです。 👀
●また江戸人にとっての「料理」というのは、何とも「特別なモノ☆」であったよう。 👀
御本によると「毎日の栄養を摂るのが、おかず」なら、「料理はイコール、風流であった(!)」とか。 😅💦
何でも、日常事というよりは、「香を利く」であるとか「花をいける」・・・などの類いになるんだそう。 👀
何でも、毎日「お腹が空くから、口にするというシロモノ(つまりは、おかず)」とは違って、「料理とは趣味の範疇(!)で、イキで口にするモノ」であったのだと・・・★ (^^;)
そして、この微妙な「白い食材の味わいが制覇できれば、あなたも一流の江戸人の味覚なりっ!」と、御本にあります★ 😅💦
●例えば、お米の品種を、一口食べて当てられる・・・。
はたまた豆腐の「豆の香り」で、どこの豆だか、かぎ分けられる・・・。
そして、大根の産地を言い当てる(!)
・・・そんな繊細な味覚・嗅覚を持つ江戸人になるためには、現代では「(化学)調味料断ち」をしないと、この微妙な味わいを分別できないのだとも・・・御本に。
・・・まぁ、江戸人ってスゴイ・・・★ ( ̄_ ̄ i)
●ところで、今では大根さんって、年がら年中スーパーや八百屋さんでお目に掛かれてしまうお方ですよね。 👀
同じ品種であっても、どちらかといえば「夏場のモノは繊維が固く」て、しかも生食には味が辛すぎ(!)
ところがこれが、冬場になればなるほど。
・・・寒くなるばなるほどに、水分もきめも、甘味も増して美味しくなっていくのでありますが。
このレシピをご紹介しているのは、2017年の10月でして。
まだまだ秋の入り口の時期ですから大根さん、とんがった辛味をお持ちです★
そこで、この度はちょいと一工夫(!)
こんなお漬け物と、なりましたー♡
●調理としては、まず軽く大根を干して水分を飛ばします。
これって実は、「夏場の大根の持つ、独特な辛味成分は揮発性(!)」なのですね。 👀
ですから、この作業の時点で辛味が飛んでしまうので、より大根が本来持っている甘味がいや増していくのだとか。 (^-^)
そして味染みも、格段に良くなるのだそうです♡
また「辛子の風味」で深みが増して、昆布のグルタミン酸で旨味もパワーアップ!
さらにお酢を加えることで、さらに味もしまって美味しくなります・・・♡
冬場の大根ではなくって、夏の終わりの今の大根だからこその成せる技です!
・・・大根とお酢と昆布の旨味使い、ぜひとも堪能して戴きたいお方です。 o(^▽^)o
※こちらもよければご参考まで。
※☆「あぁ、お江戸。大根、長ネギ、牡蠣だよ日本人」~霜月の旬(2013年11月)
(2017.9.4 文責・山野亜紀)
(料理・器/清水紀子)
〇2017年9月のお膳