秋の味覚の運動会、
赤勝て、白勝て、ご覧(ろう)じろ!
青い空に、黄色い実りだ、
平和の営み、秋の吹き寄せ☆
- ★4人分の材料です。
- 油揚げ‥‥‥3枚
- だし汁‥‥‥1カップ(200cc)
- しょう油‥‥‥大さじ2
- 砂糖‥‥‥大さじ3.5
- みりん‥‥‥大さじ1
- ご飯‥‥‥300グラム
- 青菜の塩漬け‥‥‥適量
- ニンジン‥‥‥適量
- 茹でギンナン‥‥‥6個
- 塩昆布‥‥‥適量
- アワビ茸‥‥‥100グラム
- 塩‥‥‥小さじ0.25
- 甘栗‥‥‥12個
- 切り昆布‥‥‥適量
- スダチ‥‥‥6個
- 油揚げは半分に切って、熱湯にさっとくぐらせて油抜きをしたら、ザルに広げて、冷めてから水気を切っておく。
ニンジンは、型で抜いておく。 - 鍋にだし汁、しょう油、砂糖、みりんを入れて、煮立たせる。
油揚げを並べ入れたら、途中で数回ひっくり返しながら、落し蓋をして煮る。
10分ほど、汁気がほとんどなくなるまで煮てから、鍋を火から下ろして冷ましておく。 - 油揚げが冷めたら軽く絞って、温かいご飯を6等分にして、手に酢(分量外)をつけて「俵型に握って」から、油揚げに詰める。
- お稲荷さんの口の部分を、内側に織り込む。茹でギンナンと、型抜きをしたニンジンや青菜漬け、塩昆布をバランスよくのせていく。
- アワビ茸は、石突きを除いてほぐしてから、ふんわりとラップをかけて、レンジで約1分ほど加熱する。
レンジから出したらラップを外し、キノコに塩をざっと振り入れて混ぜて、そのまま冷ます。 - 弁当箱の半分に、お稲荷さんを並べる。
栗のイガに見立てて、切り昆布の上に甘栗を。
アワビ茸に、2等分したスダチを詰める。
●10月の行事といえば、第2月曜日の祝日である「体育の日」でっす!(^_^)/
・・・それは、1966(昭和41)年!
「10月で一番、秋晴れの確率が高い日」だからと選ばれまして。
そして見事に、そのジンクスを成し遂げたという・・・「東京オリンピックの開催日」なのでありまして、それが10月10日の事でありました♡
それを記念して、「スポーツに親しみ、健康な心身をつちかう」ことを趣旨として、この祝日を定めた成り行きは、皆さまもご存知なのではないでしょうか。 (^-^)
●ちなみに「日本初の運動会☆」というのは、実は海軍兵学校で行われたモノだとか★ 👀
それは「東京は築地にあった」のだそうで、1784(明治7)年に「競闘遊戯会(きょうとうゆうぎかい)」という名前で開催をされました。
・・・その後に、日本・初の文部大臣が1885(明治18)年に出した訓令で、ようやく(!)
全国の小中学校にまでも、その催しが広まっていったんですって、へ~え。 (゜_゜ )
運動会でよく目にする「綱引き」も、かつてはオリンピック競技であったとか★ 👀
この種目は、実は「世界でも、古くから行われていた演目」であったのだそうで、例えば豊作や豊漁を祈願してのモノであったり。
はたまた、争いを治めるための手立てとしても、使われていたのだそう★ ( ̄_ ̄ i)
●さて、これまたよく行われている「騎馬戦」についてなんですが★
先ほども申し上げたとおり、運動会が行われるようになったのが、明治の初めになりますよね。 👀
大政奉還が終わって、ようやくに世間が落ち着いてきて。
・・・でもでも(!)
明治といえば、新しい風が吹きまくっていた時代でもあります。
自由民権運動(!)が盛り上がった時代ではありますが、やはり政府側からの弾圧も激しく・・・。 (>_<)
その「弾圧を受けていた者が繰り広げる運動会」で、「政権争奪騎馬戦」なる演目がありまして、それが「今の騎馬戦の原型であった」のだとか・・・★ (´_`。)
●また運動会といえば、判りやすいとはいえ、よく紅白に分かれて行われていますよね。
・・・単におめでたい色の組み合わせであるから、というだけではなく。
かつて、源平合戦においても「源氏は白」で、「平家が赤旗を掲げて戦っていた」ので、そこから来たのだという説もあります。 👀
勝負事となると、何かと縁起担ぎの多い我が国・日本(!)なので、10月は秋の風情を感じつつも、楽しい運動会のお弁当というテーマで、お願いをしてみました。 (^_^)v
●ところで私こと山野亜紀は、殺陣の師匠・林邦史朗先生が亡くなった翌年(2016年)から。
少しではありますが、合戦祭りなどにも出没をしたりするようになりました。
三大甲冑祭りの一つ・北條まつり(2017年)では、「三献の儀」をイベントの演目として行っていました。 (^-^)
・・・そう、戦に出陣する前に武将が行う「勝利祈願の儀式」です。
時代劇などではよく、鬨の声を上げたりしてから、酒を吞んでは、杯を床で叩き割っていたりしますよね。 👀
実は、それが本来のやり方という訳ではないようで、本当に史実にのっとってやるなら、こんな感じになるそうです。
1.大杯に酒を汲み、まずは殿様から順繰りに、杯の酒を回し吞みしていく。
2.次に殿だけが、膳にある栗を食べて、杯に酒をついでもらって、三三九度の要領で口にする。
3.続いて、アワビを食べては、三三九度。
4.最後、昆布を食べては、三三九度。
5.最後に総員で立ち上がり、鬨の声を三度あげて、志気を高める。
●ところで、突然ではありますが☆
私はこの2017年9月10日は、「東高円寺」で「林流真剣刀法の稽古イベント」を行いました。 (〃∇〃)
イベントなので、なにか目玉になるような催しをしてみたい・・・♡
そんな話をしていたら、この三献の儀のお膳に大杯、采配(一番左の、ふさふさした奴☆)を貸して下さいました。
・・・それにしても、これを自前で持ってる(!)ってのが、スゴイ処ですよね・・・☆ 😅💦
さて、その三献の儀なのですが。 👀
つまり10月は「勝どき」に引っ掛けてのお弁当なのですが、お稲荷さんの作り方にも色々あるよう。 😅💦
「タンパク質いっぱいの油揚げ」を甘辛く煮付けて、今回はあえて、酢飯ではなくての白飯使いです・・・♡
その代わりに、酢でご飯を握って、野菜たちで彩りを添えました。
このニンジンや青菜は「緑黄色野菜」ですし、昆布ものせてあるので、カロテンやビタミンC、食物繊維までもプラス・・・☆
この一品で栄養のバランスもとれて、見た目も麗しい仕上がりとなります・・・♡
そして料理動画でもご紹介をしておりますが、ハレの運動会、想い出に残る1コマを、こんなステキなお弁当で過ごしてはいかがでしょうか。
「午後も、がんばろうねっ!」
・・・そんな声があがって、盛り上がる切っ掛けになれたら、うれしいです♡ (^_^)/
(2017.10.2 文責・山野亜紀)
(料理・器/清水紀子)
《ゲンを担ぐ食べ物って、何ですか?》
<かちどき飯>
●搗栗(かちぐり)
乾かした栗を臼で搗(か)いて、殻と皮を剥いたモノ。
「搗つ」と「勝つ」にかけて。
●打鮑(うちあわび)
アワビを打ち延ばして、干したモノ。
「敵を打つ」にかけて。
●昆布(こんぶ)
昆布を干したモノで、もちろん「喜ぶ」にかけて♫
《その他》
●クジラ肉
戦国の頃は、鯨吞(げいどん、つまり国を飲み込んで併合する★)とか。
「鬨(とき)の声」に、「鯨波(とき)の声」をかける・・・などなど。
戦国武将の間では、鯨の文字が普通に使われていたので、クジラは縁起物なのでした♡
●タイ
・・・「めでたい」に通じて。
特に尾頭付きは、祝い膳には欠かせませんでした。
●エビ
・・・「曲がった腰と、長いヒゲ」が長寿の象徴として。
またエビは「具足・鎧を着けた武将の姿を連想させる」ので、「武運長久祈願」としても好まれました。
●ブリ
出世魚のブリ(!)は、目出度いモノとして好まれました。
〇2017年10月のお膳