秋の宵、茶碗に盛り込むこの香り、
これは、私が採ったのよ。
腕自慢が、食卓を彩る、
今夜はうれしい、焼き茸ごはん♡
- ★作りやすい分量で、ご紹介をしています。
- シメジ‥‥‥中1パック
- マイタケ‥‥‥中1パック
- エノキダケ‥‥‥中1パック
- 米‥‥‥2合
- だし汁‥‥‥400ml
- (a)酒‥‥‥大さじ1
- (a)しょう油‥‥‥大さじ1.5
- 塩‥‥‥小さじ0.25
- 米は研いで、分量のだし汁を注いでから、30分以上置いておく。
- キノコ類は石突を落として、食べやすくほぐす。
- 1に(a)を加えて、釜を大きく回わし混ぜて調味料を馴染ませたら、普通に炊く。
- フライパンをアツアツに熱しておき、マイタケとシメジを加えて、時々かき混ぜながら焼き色がつくまで素焼きにして、塩を振る。
エノキダケも、同様にする。 - 炊きあがったら、4をのせて蓋をし、15分程蒸らす。
- 蓋を取って、ざっくりと全体を混ぜ合わせる。
※まずは炊きたてをそのまま♪
※お次はお茶を注いで、スダチを絞ったお茶漬けにしても♡
●スーパーで、通年で流通しているのがキノコ類ですよね☆ (^_^)/
秋ともなれば、見慣れてはいてもやっぱり(!)
季節を感じたくて、食べたくなってしまう・・・キノコって、そんなアイテムでもありますよね。
そして今回のレシピでは、あえて普通の炊き込みご飯でのご紹介ではありません(!)
香ばしい香りにスダチ使いで、「お馴染みのキノコで和な大人な食べ方・・・☆」を目指して、清水先生にご提案をして戴きましたっ。
それが、焼きキノコご飯でありまする~っ☆ o(^▽^)o
●さて、お江戸の当時に遡れば、当時の江戸人!
「キノコ狩り」といえば庶民はもとより、身分を問わずに楽しめてしまうというイベントで、交流の場としてもまた、大・活躍(!)
個人はもとより、仲間で集っては里山へと繰り出しては楽しむという・・・気軽な遠足としても、大人気でした♡
でも困った事に素人さんには、なかなかに食べられるキノコと、毒キノコとの判別が付きにくい(!)のがやっかいなところだったのです・・・★ (´_`。)
・・・ところが、江戸人!
フグの毒(!)に対してもそうだったそうなんですが、
「食べて指先がしびれないようでは、茸を食べた甲斐がない!」
などいう不逞な輩も、多く出没★ (^_^;)
●・・・そういえばたしか、高校の時の授業でだったでしょうか。
こんなお話を、聞いたことがあります。
「フグを食べて死んだ人というのは勇気がある。
・・・それも、食べてただ死んだだけでななく、例えば息絶える時に・・・。
あぁ、あの部分を食べたからいけなかったのだ(!)・・・と、言い残して死んだから」
そして、そういう冒険者が数多くいたからこそ(!)
・・・今では、安全にみんながフグを食べられる時代になったのだよ・・・と。
そう仰ったんですが、ほんまかいな・・・という感もあります・・・★ (^▽^;)
●ちなみに平安末期の文献になる「今昔物語」でも、毒キノコに関する記述はあります。
そして現代でも、時期になるとニュースで話題に上りますよね。
かの有名(?)な笑茸(わらいたけ)の話やら、中毒死の記述やら、それでも、果敢にも挑戦し続けた日本人たち・・・★
特に椎茸は、毒キノコのツキヨタケにとても似ていたので、危険性が高かったのだとか・・・(!)
・・・天然モノに巡り合えるなら、もちろん嬉しいのだけれど、そこはやっぱり「食べられるキノコを栽培」して食した方が、安心でお気軽・・・☆
あえて危険を冒すよりもと、そう考えるようになっていったのは、ある意味自然な流れだったのだと思われますよね。 👀
なにしろ日本人は、焼き畑農業の時代から「椎の木が枯死すれば、茸が生えてくる」のを知っていましたから。 (‘_’)
・・・なので天城山一帯の辺りは、「キノコ栽培・発祥の地」といっても過言ではないのだそう★
●まず、秋に伐採しておいた樹木に、鉈(ナタ)で刻みをつけてから菌を植え付けます。
・・・こうして収穫されたキノコ達は、後に乾物(つまり、干しシイタケ)にもなって、清国への貿易品などとしても、大活用をされました♡
さて、そんな・・・キノコさんたちなんですが。
旨味に風味のダブルパンチで、その歯触りにこそ、価値があるっ!!! (^_^)v
ローカロリーなのに、食物繊維が豊富(!)なので、食べればお腹の中でふくれて下さり、その満足度も高いのが嬉しいところ♡ (〃∇〃)
しかも「身体の中の、毒素なんかを排出して下さる」という、デトックス効果までも期待ができてしまうという、スーパーアイテムでもあるんです♡
ちなみに今回の調理工程では、「エノキだけ、他のキノコと別に焼き付けている」のですが・・・。 👀
清水先生にお聞きした処、エノキは他のキノコに比べて細すぎて、一緒に焼いてしまうとミジメにも、先にフライパンに焦げ付いてしまうという危険性を回避するためなんだそう・・・★ (^_^;)
見た目にはボリューミーなこの茸ご飯も、この調理法で楽しむなら、実はゴハンが控え目であって、実にヘルシーな一品なんですね!
広がる香りがしみじみ、秋を感じさせてくれます。
大人な味わいの焼き茸ごはんは、いかがですか?
この機会に、ぜひぜひお楽しみ下さいませ。 (^_^)/
※こちらもよければご参考まで。
※☆「キノコに秋味、日本人」~神無月の旬(2013年10月)
(2017.9.18 文責・山野亜紀)
(料理・器/清水紀子)
〇2017年9月のお膳