そうらそら、針の先には黄色く輝くメンタマだ、元気がいいぞや、
明日の朝餉は、これにしようか、
キレイな一品、金目鯛で作ったおろし煮で。
- ★2人分の材料です。
- 金目鯛‥‥‥2切
- (a)酒‥‥‥大さじ1
- (a)みりん‥‥‥大さじ1
- (a)しょう油‥‥‥大さじ1
- 大根‥‥‥100g
- 昆布‥‥‥適量
- 水菜‥‥‥少々
- 金目鯛は、皮側に十字の切り込みを入れておき、昆布の上にのせる。
- 鍋に(a)と水70mlを入れて煮立て、煮立ったら①の金目鯛を入れる。
- 煮汁をかけながら煮つつ、表面に火が通ったら落し蓋をして、中火で5分程煮る。
- 大根おろしを汁ごと加え、30秒程煮たら、火からおろす。
- 器に盛り煮汁をかけ、水菜などを添える。
●今回は、「江戸風料理(!)」と銘を打っているんです★
なのに、果たして深海魚の金目鯛を、江戸人が食していたものか・・・。
そんな疑問も、ありますが★ 👀
文献には、そんな記述は見られなくても、お江戸の浮世絵師の歌川広重が、「浮世絵・広重魚づくし」の中で金目鯛さんを描き遺しておられるんですよね。
それがまた、「鱸(すずき)と穂紫蘇と金目鯛を描いたなる1枚」なんです。 👀
あんまり、意識をされてはいなかったけれど。
・・・というか、ほとんど気にされる事すらなくて、ただ単に、釣れたから普通に食べていた・・・。
なので、文献に上がるまでには、至らなかった(!)のでは・・・ないのでしょうか。 😅💦
●金目鯛さんはただ、メジャーデビューをし損ねただけ(!)では、なかったのか・・・★
というのが以前に、このお魚を取り上げたエッセイを書いた当時の・・・私と。
生前の、殺陣の師匠であられた林邦史朗先生との意見なのでありました。 (^▽^;)
はてさて、金目鯛さんはわりかた淡白で、上品な旨味のあるお魚ですよね。 (^-^)
なのに世間では、こっくりと甘辛味く煮付けた一皿が定番のよう★
なので、ここは一つ王道から逸れて、その旨味を活かした食べ方というのは実際に、あるものなのか・・・?
・・・そんなお話を清水先生にしてみたところ、それではと、ご紹介を戴いたのが今回の「おろし煮」なんです♡
私は、「大根おろしで煮るという調理法」を初めて知ったのですが・・・。
汁ごと入れて煮立ててあげる事で、大根の甘さや風味が、お魚に染み通ります。
・・・またお魚には、ほとんど含まれていないというビタミンCが加わる点も、ここでは見逃せません。
ましてや大根には、胃液の分泌を促すという、硫化アリル成分が含まれています。
・・・つまり、それはあの辛味成分なのですが。
これが「消化を助けて下さる」のはもちろん、後口までもさっぱりと。 (^_^)v
思ったより、軽い感じに仕上がってくれています♡
●大根おろしは、入れたら、ごく軽く煮る程度に留めておきましょう。
煮汁に染み出る魚の旨味を、大根おろしさんが、ふんわりと受け止めて下さいます。
こんな・・・金目鯛の、さっぱり、おろし煮ではいかがでしょうか。
昆布の旨味もじんわり染みて、身体にうれしい一品です。 (〃∇〃)
※こちらもよければご参考まで。
※☆「ハスは古いか、花愛でる。いつから食べたか金目鯛!」~如月の旬(2015年2月)
(2017.9.25 文責・山野亜紀)
(料理・器/清水紀子)
〇2017年9月のお膳