【お膳のメニュー☆】
(左上)
大豆のかき揚げ(2月)
(左中)
きらず漬け
(右上)
酒とすはま
(中央)
身欠きにしんとゼンマイの煮物
(左下)
コショウめし
(右下)
福茶
●2月と言えば、極寒の時節ですよね。
当時のお江戸では一体、どんなモノを食べていたものでしょうか。 👀
・・・やっぱり、乾物は外せないかなと思ったのと、二月の節分は外せない気が、私こと山野亜紀的にはあったんですよね。
「節分の福内豆」って毎年、どうしても食べきれなくて始末に困っていた私です。 😅💦
そこで、その点の解消と豆料理の紹介を取り入れ。
また私の実家で、よく冬に母が作ってくれていた「身欠きにしんとゼンマイの煮物」を入れて戴きました。
●その他、「節分は、旧暦のお正月でおめでたい」という事で清水先生からは、福茶を勧められました。
・・・うーん、汁物ではなく「お茶」なのでどうかな、とは思ったんですが★
調べてみると具材にはそれぞれに意味もあって、以外にこのレシピ。
知らない方も多いようなので、お江戸の当時なら「当たり前に、誰でも知っていたレシピ」だったのではないかと想像して、添えてみました。 👀
さて漬物は、ホントに何も思い浮かばなくて清水先生に頼った形となりました。
「きらず漬け」なんて、私も初めて。 (^_^;)
そして「卵ふわふら」もまた、清水先生のご提案。
これって、余りにも有名な一品なので、私的には外していいかなとも思っていたのですが、いざ撮影してみますと「土鍋だからのレシピ」である事の発見や。
お江戸の当時ではまだ「貴重な卵」を伸ばして、みんなで楽しめるメニューである事に改めて気が付き、うれしく思った事を覚えています。 (^-^)
そして「すはま」もまた、清水先生のご推薦です。
撮影中、息をつめて清水先生の手元を見ていたんですが、ホントに「お菓子に変化」したので感動しました♡ (^_^)/
さてコショウめしなんですが、これは私が江戸の料理書で見つけて以来、ずっと気になっていたレシピでした。 👀
撮影後の試食で口にしてみると、コショウのパンチが一杯広がって、
「これ、寒い朝に、炊き立てご飯で作ったら、一発でカラダがあったまりそうですよね」
なんて、江戸の早朝のシーンを思い浮かべながら、撮影メンバーで語り合った覚えがあります。
・・・そして、3月からカメラマンの都合で、交代劇なんてのもありました。
腰を痛めてしまって、もうこれ以上はムリはさせられないと思い、新しいカメラマンを信頼するデザイナーさんに紹介して戴きました。 👀
そんなこんなはありましたが、いざこうしてお膳にしてみると、ホントに「お江戸の頃に食べていたのと同じじゃないのか」という絵に仕上がったように思い♡
また、身欠きにしんの煮物を食べて、ウン念ぶりに「ニシンとゼンマイの、ハードタイプでの煮物の味」を思い出しては、なつかしさがいっぱい。
色々、感じ入る事が多かった2018年2月の撮影でした。 (^_^)/
(2018.2.28 文責・山野亜紀)
(料理・器/清水紀子)
<日本の節分の行事>
1.福茶
・・・レシピ頁参照。
2.恵方巻
・・・節分の夜に、その年の縁起の良い方向(恵方)を向いて、無言で太巻きを1本丸かじりして食べると、その年は無病息災でいられる。
無言なのは「食べている間に話してしまうと、福が逃げてしまうから」で、恵方巻は「七福神にちなんで、7種類の具を入れる」と縁起が良い。
3.けんちん汁
・・・関東では、節分によくコレを食べるとか。 👀
根菜が一杯入っているので、体内の邪気を出すのには良く、別の地域では煮染め(鬼を絞める)や、おにぎり(鬼を斬る)を食べる地域もあるそう。
4.節分そば
・・・「旧暦では、節分が1年の始まりと数える」ので、昔はこの日は、大晦日のようなものだったのだそうです。 👀
長いモノといえば「ヘビ」を連想しますが、日本ではヘビはおめでたい生き物で、「脱皮を繰り返す事」から、「人も脱皮して、新しい自分に生まれ変わる」と考えて、とにかく長いモノ(蕎麦やうどんなど)を食べているよう☆
5.コンニャク
・・・「身体の砂出し」と呼ばれて、節目毎に食べては、悪い運気を体内から出して、キレイになると考えられて食べていました・・・面白いですよね♡ (^-^)
〇2018年2月の旬食材(せり、にしん)
【レシピ】
大豆のかき揚げ コショウめし 福茶 身欠きにしんとゼンマイの煮物 きらず漬け せりの卵ふわふら ねぎだれ すはま
【エッセイ】
☆「春はセリっ、身欠きニシンで、日本人」~如月の旬エッセイ(2018年) 第58話 私が殺陣師になれた(?)ワケ★(2018年2月)