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〇きらず漬け

素朴だけれど、華がある♡
お江戸の漬け物、考えたもんだな、これで一杯
ニンジンが入ったきらず漬け!

  • ★作りやすい分量で、ご紹介をしています。
  • おから‥‥‥150g
  • (a)砂糖‥‥‥大さじ4
  • (a)酢‥‥‥大さじ3
  • (a)塩‥‥‥10g
  • 鷹の爪‥‥‥1本
  • ニンジン‥‥‥1/2本
  1. おからは、フライパンで乾煎りする。
  2. 全体がポロポロになってきたら、火からおろして(a)と、種を除いた鷹の爪を加えて混ぜて、全体に馴染ませる。
  3. 冷めたら保存容器に移して、皮ごと縦2~4等分にしたニンジンを埋め込み、漬ける。

※2~3日後が食べごろです。
※おからも一緒に食べられます。
※おからは、2週間ほど持ちます。

●節分に続いて、第2弾!

 おからを愛せよ、愛せよ、おから・・・と言うわけで、おからを使った「きらず漬け」のご紹介です♡ (^-^)
 お江戸の頃の料理書を見ていると、「きらず汁」に「きらず鮓(すし)」なんて文字も見られますよね♡ 👀

 「おから」って、そもそもは「絞りカス」という意味なんだそう★ 😅💦
そんなところが何しろ、験(げん)担ぎが大好きなニッポン!ですから♡
 「空(から)」という言葉を使ってしまうと、客商売をしている人にしろ、何にしろ、とにかく縁起が悪いというのを考えます! ( ̄_ ̄ i)

 だからといって、「おからは、大豆から豆乳を絞った後の絞りカス★」ですから、そこには豆の栄養はまだ幾分かは残っていますし、食物繊維もたっぷり・・・☆
 ただ日持ちが難しいのが、たまにキズ・・・という食材です。 (>_<)

さてそれでは、「おから」と呼ばずして、どのように呼んでいたかといえば。

 白いウツギの花(写真下参照☆)に似ているから・・・「卯の花」と呼んでみたり。
 お豆腐とは違って、逆に包丁で切らなくても済むから「きらず」と呼んでみたり。
 そこには、また見目麗しく「雪花菜(きらず)」なんて文字を当ててみたりしていました☆

 ・・・なんとなく、皆々さまの創意工夫の次第が見られる処が何とも、面白い具合になります♡ (^-^)
 ところで「おからの栄養成分」はといえば、手許の資料によれば、カルシウムやビタミンB群、鉄分も多いですし、まだ豆の脂質だって残っています。
 ・・・これが、キチンと発酵をするので「お漬物になる」んですよね♡

 私は「きらず漬け」って初めて食べたんですが、殺菌のためにお酢を入れてはいるものの、また発酵も進んでいくので。
 全てのお漬物と同じように、日を重ねるごとに若干、酸っぱくなっていきます。 👀
 味としては「ほの甘い、糠臭くない糠漬け」といった処でしょうか。

 ちなみに、このおからもちゃんと食べられるんです(!)
 何だか、私こと山野亜紀的には、不思議なお漬け物なんですが、手軽で色がキレイに仕上がるのが特徴のようですよ。 👀
 地方によっては、収穫されたタケノコを漬けたり、お魚をつけたりも。
 漬け物の種類というのも、色々とあるんですねぇ・・・へ~え。 (゜_゜ )

 ところで、「お江戸の頃の手軽なおかず」といえば、何といっても漬け物でした!
 ・・・将軍吉宗の頃に出版されたなる「漬物早指南」という本には何と、64種類もの漬け物が紹介(!)されていたのだそうですよ。 👀
 また、余った漬け物の美味しい食べ方の工夫についても、この頃にどんどんと発展をしていきました♡

 今回は見た目もキレイな、挑戦しやすいニンジンのきらず漬けです。
 ぜひぜひ一度、お試し下さい。 (^_^)/

 (2018.2.5 文責・山野亜紀)
 (料理・器/清水紀子)


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