おぉ、ちべたい!
たらいの水まで凍っちゃぁいるが、勘弁ならねぇ!
男は気合いだ、これで一発、勝負の朝はコショウめし!
- ★2人分の材料です。
- ごはん‥‥‥300g
- コショウ‥‥‥小さじ1/5
- だし汁‥‥‥240ml
- 塩‥‥‥2つまみ
- 温かいごはんにコショウを加えて、ざっくりと混ぜ合わせる。
- 茶碗に1をよそい、熱々のだし汁を注ぎ、塩をふる。
●日本に初めてコショウが持ち込まれたのは、奈良時代の事なんだそう。
・・・それは756年(!)
東大寺に献納をされたという・・・コショウさんは、まずは「貴重な薬」としての扱いを受け(!)
それが室町に入って、ようやく現在のように、うどんの薬味であるとか。
はたまた、吸物の吸い口として活躍をされるようになりました! (^_^)/
●はてさて、薬としての扱いを受けていた・・・コショウさんです。
お江戸の当時の本草書(薬学書)にも、「胡椒は、魚や茸の毒を消す力がある」とされていまして、健胃やら、風邪薬としての活躍もみられたのだとか☆ 👀
これが戦国の世にもなりますと・・・コショウさん(!)
かの当時は琉球の交易船が大活躍(!)をされていた時代でした。
こちらの交易船って、東南アジアの辺りをけっこうに攻めまくっていたんですね。 👀
「交易内容」はと言いますと、東南アジアからはコショウやら高木、砂糖なんかを買い付けまして、それを日本やら明、朝鮮にも輸出をしていたんだそうです。 (゜_゜ )
私こと山野亜紀は、当時の資料を読んでいて、この「コショウめし」というのがひどく珍しく感じられて、ぜひとも和心で取り上げてみたいと、考えました♡
この「コショウめし」は、料理書でも紹介をされているんですが。
お江戸の当時って、東では朝にゴハンを炊いて、夜は「その冷やごはんを、汁かけ飯にして食べていた★」ようなんですね。 👀
(ちなみに西ですと、ゴハンは夜に炊く事が多かったよう☆)
さて資料では、「コショウの粉を入れて、炊き込む!」とありましたが(!)
・・・そのように仕上げてしまうと、逆にあの・・・。
コショウさんが持っている、あのせっかくのパンチが薄まって(!)しまいそうな感があります。
それでは、けっこうに残念!!
なので、今回は清水先生のご提案もあって、このような調理法となりました☆ (〃∇〃)
●ちなみにコショウさん。
口にすれば、消化器の働きを活発にするばかりか、腹部に溜まったガスの排除も(!)
ましてや、利尿や沈痛にまでも効能がある・・・と、あります。 👀
そしてコショウさんには、抗菌効果があるのはもちろん(!)
発汗は促して下さいますし、食欲増進にも効果があります。
また外用薬としての活用法もあるんだそうで・・・なんと!
「コショウさんの粉と米粒を練り合わせて、下腹部に湿布をすれ」ば、排尿を促す効果あり!・・・と、ありますが★
ただし(!)刺激がけっこうに強いので、肌の弱い方には要注意!・・・なんて事も、書かれています・・・。(^▽^;)
●今回の撮影でも、コショウ飯をメンバー、全員で試食をしてみたのですが★
そこはやはりか(?)、全員一致で!
「だし汁かけての、茶漬け感覚も悪くはないけれど、シンプルなのが一番だね~♡」
という意見に、落ち着きました・・・。 ( ̄ー ̄;
寒~いお江戸の朝に、炊きたてごはんに、コショウをぱらりっ!
口に広がるパンチと辛味で、きっと身体がぬくもった心持ちになれたのではないか・・・と、思います。
・・・男女比にすると、7割は男性だっという「お江戸の朝の風情」を思えば、こんな画は「よくある朝食風景」だったのではないでしょうか。 (^-^)
・・・もっともこの「コショウ飯」、その跡の七味唐辛子の出現(!)により、だんだんと廃れていってしまったんだ・・・そうですが★
そんなこんなを感じつつ、たまにはパラリと、イキにやってみませんか?
新しいパンチにも巡り会えて、身も心も引き締まるかと思います♡ (^_^)/
(2018.2.19 文責・山野亜紀)
(料理・器/清水紀子)
〇2018年2月のお膳