仕留めてやるぜ、老舗の味!
夏の滋養を余さず吸収、
・・・いよっ、ニクいねっ、
身体に染み入る、冬瓜とつくねのじんわり煮☆
- ★2人分の材料です。
- 冬瓜………1/8個(正味200g)
- 鶏ひき肉………50g
- (a)木綿豆腐………30g
- (a)塩………ひとつまみ
- (a)コショウ………少々
- だし汁‥‥‥300ml
- [b]みりん‥‥‥小さじ1
- [b]塩‥‥‥小さじ0.5強
- 片栗粉‥‥‥小さじ2
- 水‥‥‥小さじ2
- ショウガ‥‥‥1片(1片は、親指の1関節分程度)
- ゆで枝豆‥‥‥7~8サヤ
- スライススダチ‥‥‥2枚
- 豆腐は水切りをし、冬瓜は皮を厚めにむいて「種とワタ」を除いて、大きめのひと口大に切る。
- 鍋にだし汁と[b]を入れて火にかけ、煮立ったら冬瓜を並べて落し蓋をして15分程、弱めの火加減で煮る。
火から下ろして落し蓋を取り、ひと肌に冷めるまで置いておく。 - 小さめのボウルに、鶏ひき肉を入れる。
水切りをした豆腐を、さらにクッキングペーパーに包んでギュッと水分を吸わせ、鶏ひき肉と合わせる。
- 3に塩、コショウを加えて、豆腐を崩しながら全体に馴染むようにこねたら、4等分する。
- 2の鍋を再び火にかけ、煮立ったら4を加えて、蓋をしたら弱めの中火で3分程煮る。
- 片栗粉を分量の水で溶いて5に加え、鍋を回して全体に均一に広がるようにしながら、とろみがつけたら火からおろす。
- 仕上げにショウガ汁を回し入れたら、サヤから出した枝豆を加えて、冷蔵庫で冷やす。
- 器に盛り、スダチをのせる。
●お盆に似合いの、食べるとのんびり、ゆったり感のあるお料理ってないでしょうかね?
・・・そんなリクエストに応えて戴いたのが、この「冬瓜とつくねのじんわり煮」でございます~☆ (^_^)/
さて、私事なんですが、明治生まれの祖母がよく夏に、冬瓜のあんかけを作ってくれていたので、私にはこのレシピ。
とても懐かしい組み合わせのメニューなんですね♡
当時の冬瓜といえば、「柚子味噌が定番!」であった処を、祖母は子供向けにいつも「挽肉あんかけ」にしてくれていて、今回は清水先生がそれを、さらにバージョンアップして下さいました♡ (^-^)
・・・口に含むと、ホントにじんわり。
冬瓜の隅々にまで、お出汁の味を感じるのは、「お江戸の頃から続く、老舗料亭の御本」に記載されていたという、ある調理法を参考にしてみたのだと・・・清水先生のお話に。 👀
●それが、調理工程の1番の部分なんです。
一度、お出汁で野菜を煮立てておいて、人肌まで冷ましてから、「また煮立たせる処」がポイント☆
・・・こうすると、野菜の隅々にまで出汁の旨味が浸透して、口に含むとホントに、じんわりと優しい味が広がります♡ (〃∇〃)
そして、冬瓜だけでは少しボリュームが寂しいので、そこはお盆!
ちょいと精進っぽく、木綿豆腐を水切りして加えて拵えたなる「つくね使い」!
ニクい演出(!)なのは清水先生、さすがです☆☆☆
●・・・ところで冬瓜さんって、実はインドのお産まれなんだそう。 👀
聖徳太子が活躍をする辺りでは、ちゃっかりと日本に到来(!)されております。 (^-^)
そして夏野菜ではありますが、冷暗所に置いておけば冬まで持つのだそうで、当時の人にはそこが、特に嬉しい食材であったよう♡
・・・そこから、冬瓜(古くは、トウガ)・・・と呼ばれるようになったとか。
●さて冬瓜さんは、完熟して初めて、表面にブルームと呼ばれる白い粉を吹くそう!
「・・・え、ほんと?」 (‘_’)
スーパーで見掛ける冬瓜に、そんなモノを見掛けたかな・・・と調べてみると、昨今の品種改良では「粉をふかない品種も、数多くある★」とか。 😅💦
・・・また、まだ未熟な折には、表面には産毛(うぶげ)が密生(!)しているので、それが氈(かも・かもしか、ケモノの類いの意味に☆)に似ているから、カモウリとも呼ばれていた・・・とも、資料にあります。 👀
この文字・・・なんですが★
鳥の鴨にしてはおかしいと調べてみると、このカモの文字は、カモシカのカモ(!)だったのですね、・・・まぁびっくり。 (^▽^;)
もともと、亜熱帯でお暮らしになっていた植物だからでしょうか・・・?
冬瓜にはカリウムが多くて、95%以上が水分だとも。 👀
・・・古来より、「体にこもった熱を取ってくれる食材☆」として巷で知られ、むくみ防止効果はもちろん、身体を冷やすパワーのあるお野菜なので、のぼせにも効果あり!
・・・この時期には、嬉しい食材ですよね。 (〃∇〃)
分厚い緑の皮を紐解き、中の半透明の実からしたたる滋養を感じながら、ゆったりと作ってみませんか?
アツアツでも、冷やしても美味しい、身体に優しいおかずです♡
※こちらもよければご参考まで。
※「瓜いかが?太刀魚ラクだね、日本人」~葉月の旬(2014年8月)
(2017.8.14 文責・山野亜紀)
(料理・器/清水紀子)
〇2017年8月のお膳