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第36話 寄居北條まつり(2016年5月)

●2016年の5月にも入れば、GW!

 ・・・そうはいっても、特に出掛ける予定を入れてなかった私こと、山野亜紀なんですが★
 5月5日のこどもの日、乗馬教室でお世話になっている神保ライディングクラブさん(2020年頃、終了しました)からSOSがあり、イベントをしているも、人手が足りないとの事。 👀
 人に声も掛けたんですが、今年は誰からも連絡がないので、お世話になっているお礼にと、お手伝いに行ってまいりました。 😅

 GWは、牧場に人が多いとは聞いていましたが、家族連れから、海外の方が来るやらで併設の服部牧場は大賑わい(!)
 馬場の方では、引き馬と乗馬体験の他に、お馬さんにニンジンをあげるサービスがあり、私はニンジン係りとなりました。 (^_^;)
 この連休のために、100キロものニンジンコストコで買い求めたんだそうですが、1本を4分割くらいに切ってのサービスになります。 😅💦

●さて私が、まだ子供の頃。

 引き馬(インストラクターに手綱を持ってもらい、引きながらの乗馬体験)の経験が一度あったんですが、そういえばその折にも、お馬さんにニンジンをあげていました。 👀
「そういえばその時、角砂糖なんかもあげていたような・・・」
 クラブの方に聞いてみますと、運動後に甘いモノを摂るのと同じで、角砂糖でも良いのだけど、それは馬の自然界には無いモノですよね★
 虫歯の原因になってしまうので、そちらは余り与えないようにしているのだそうです。

 また、このお馬さんにニンジン体験、半端なく大変(!)で、10~12時、13時~16時までのサービスだったんですが、バケツ2杯のニンジンあっという間に売り切れてしまい・・・。
 また、お客さんがいらっしゃるのには波がありますから、裏方ではニンジンを切る、表ではニンジンを捌きながら且つ、お客さまが楽しんで戴けるように気を配る・・・などなど。
 私は久方ぶりに、子供たちとの交流を楽しみました。 (^_^)v

●またこの月は、誘って下さる方があったので、埼玉県寄居町の北條まつりに参加をしてみました。

 というのは、私こと山野亜紀って、女性故に(!)
 当世具足(戦国時代の甲冑)にしろ、大鎧(鎌倉時代の頃の甲冑)にしろ、身に着けた事がなかったんです・・・。 (^^;;
 今回、本物ではありませんが、鎧を貸して下さるという事だったので、これも何事も経験という事で、足を運んでみる事にしたのでした。

 それにしても、渋谷から寄居って遠いのね。 👀
 これまで、埼玉県の朝霞までは地下鉄副都心線に乗って道場に稽古で通っていましたが、そこを超えてまた更に、森林公園を超えてからは電車がディーゼルに・・・。

 寄居って、観光用のSLが走っているくらいで、そういえば昔、家族に(彼は、鉄道オタクなので★)連れられて、このSLに乗ったような覚えがあったよおな。 😅💦

●さて、寄居駅に辿り着いた処で、まずは駅前の体育館に足を運びます。

 撮影現場の作り場よろしく、中ではたくさんの人が着替えていました。
 感じとしてはそうなんですが、撮影の方がやっぱり、
「これから、仕事しようぜっ!」
 という心弾みというか、活気があるやも・・・。
 などと思っていると、ようやく鎧を貸して下さる方にお会い出来ました。

 撮影でなら、鎧下は着物に袴といった出で立ちになりますが、今回は作務衣で良いとの事。 👀
 手持ちの作務衣は絹製でしたし、この日はとても暑かったので、思い直して、空手の道着を持参していました。
 足拵えの方は地下足袋とのお話でしたので、そちらも持参しましたが、振り返れば・・・私って、林邦史朗先生と共演した武劇公演のせいで、けっこう何だかんだ、持っていますね。(^◇^;)

●さて、甲冑を貸して下さった方なんですが。

 私と林邦史朗先生が開催していたワークショップで、お知り合いになりました。
 ウチのWSには、甲冑祭りがお好きで・・・という方も多いんですがこの方、「法螺貝が吹ける特技(!)」があるので、よくお祭りに呼ばれるのだとか。 👀

「私は甲冑は自分で着れないんですが、大丈夫ですか?」
 と尋ねてみますと、彼か奥さん、お祭りに参加している仲間のどなたかが着せて下さるとの事。 👀
 参加者の皆さんで、助け合って着付を手伝っているようでした。

 貸して下さったのは、赤の大袖なる甲冑で、兜は暑い(鉄なので、炎天下だと鉄板に変身します★)ので、この度は烏帽子を用意して下さいました。
 武者隊パレードに参加の形になるので、途中水分補給をするためのペットボトルと貴重品入れまで貸して戴いて、とにかく至れり尽くせりといった様子で、何一つ判らない私は、キョトキョトとしていました。 😅💦

●聞く処によりますと★

 この寄居北條まつり関ヶ原の合戦まつり川中島の合戦まつりが、日本三大合戦まつりとの事。 👀
 それ以外にも多くの合戦まつりがあり、今回は北條なので小田原やら。
 そして、「合戦まつりを催す同士の協力もあるようで、その土地の名産品が売られていたり、模擬店での販売も盛況なようでした。(゜-゜)

 私達は、時間になると現地へ出発し、セレモニーに参加☆
 同行する仲間に法螺貝隊(とはいえ、たったの3名ですが★)がいたので、けっこう一般のお客さんのカメラのモデルになりました。

 見ていると、どうも合戦まつりは、「甲冑を着るのが楽しい方」と、「それを、写真撮影するのが楽しい方」と二手に分かれるよう。 👀
 ちなみに手にする獲物は、寄居町から貸し出してくれるのだそうで、
「山野なら、薙刀だろっ!」
 とのご意見で、薙刀持ってのパレード参加でした。

●このお祭り。

 何チームもパレードに加わっている訳ですが、そこは1チームごとに、なんと(!)
 「勝どきの声をあげるという、儀式がある」ようです。 (^◇^;)

 慣れた方のそれは、とても心地よいものでありましたが、ひょっとすると、
「皆の者、勝どきの声をあげよ~っ、せ~~~のっっっ!!
 という掛け声もあって、そこには、けっこうに泣けました。 (T ^ T)
 ・・・せめて、「いざ、参るっ、えい、えい、おーーーっ!」とかで収めて欲しかった★

 さて、行列パレードはイベント会場まで移動していき、そこで主賓の挨拶などあった後、いよいよ合戦祭りが始まります。
 伝令が殿の下に駆けこんで来て戦況の報告があり、いよいよ殿様が意を決して、立ちあがります。
 出陣太鼓が高らかになり響き(土地の太鼓の会の尽力)三献の儀が始まります。

 テレビドラマなんかでは、お酒だけすっと呑んで、その器を叩き割る芝居なんかがありますよね。
 詳しくは、「のし鮑を食べて、敵をのを願って、まずは一献。
 次には、「勝栗を食べて、勝負に勝つ」を願って、更に一献。
 最後は、「戦に勝って、喜ぶの・・・よろ昆布を食べて、またもや一献」という儀式であったのだとか。 (゜-゜)

 日本の侍というのは、戦の折にはこんなに縁起を担ぎまくる(!)モノなんだなぁと、ひたすらに感心をして見ていました。。。

●さてそれから、メインの攻防戦が始まります。

 河原では、鉄砲や大砲に見立てた花火隊が甲冑を着て、花火をパンパンと放ちます。
 これはけっこうに派手で、広い河原にもいくらか、活気も出て来ました。
 もともと寄居の「鉢形城(北條方の居城★)」山城で、この川が堀の代わりであったとか。 👀

 なれど、こちらが3500人で、豊臣方が5万の兵。
 それでも一ヶ月粘ったけれども、殿様が家臣や土地の百姓の事を思って、降伏。
 その後、切腹させられたと聞きましたが、、、

 逆に言えば、大坂から埼玉のこんな(超、山奥!にある処)まで、また5万もの兵を引いて、豊臣軍がわざわざやって来たのかと思うとこれまた、なかなかな気持ちとなりました。 (´_`。)

●合戦は盛況で、一応のストーリーの決着がつくと、現地解散への運びに。

 私は、案内をして下さった方と一緒に再び体育館まで戻って、鎧をお返しして、お弁当とお茶を戴いてしばし歓談☆
 みなさん、鎧櫃を持ち込む方もおられましたが、殆どの方はキャリーカートで、後片付けも上手なようで、感心して見ていました。

 ・・・それにしても、法螺貝にも流派がというのを、初めて知りました。 (^^;;
 言われてみれば、戦場の合図として使われていたものなので、そこが当たり前なんですよね♡
 罪人の縛り方だって、各藩で違っていたという話も聞いていますし、何だかはたまた、日本という国を実感させて戴いた1日でありました。 ( ´ ▽ ` )ノ
(2016.5.1 文責・山野亜紀)


〇2016年5月のお膳

☆「アオリイカで甘エビか、明日葉は日本原産、日本人」~皐月の旬(2016年)

〇コチの煮付け

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