荒波に、揉まれなくてもいいんだね?
世間にまぶされ、魅力を引き出せ、
待った甲斐ある、カブの浅漬け(!)


- ★作りやすい分量で、ご紹介をしています。
- 小カブ・・・・・・・・・3個(約250g)
- 塩・・・・・・・・・小さじ1弱


- カブは、茎を2cmほど残して葉を落としたら、根の部分をよく洗う。
- 5mm厚位の薄切りにして、「茎の付け根に詰まった土」を、竹串で掻き出すようにして洗い流す。
- 水気を拭いてから、塩を全体にまぶす。
- 清潔な保存容器に移して、そのまま冷蔵庫で味を馴染ませる。
※翌日から美味しく食べられますが、3日目(!)が、カブの甘さが感じられて、一番の食べ頃です♡
※5~7日で、食べきるような目安でどうぞ。

●日本には、弥生の頃にはやって来られていたという・・・カブさんなんですが☆
当時はその名を、「蕪菁(ぶせい)」と称されていたんだそうです。 👀
そして、その名前はといえば・・・なんと(!)
古事記にまでも載っているくらいに、カブさんと日本人との縁(えにし)は古いっ!!
また日本書紀にも、「五穀の助けになるからと、栽培を奨励までされていた(!)」
・・・そんな、気が付いたら傍にいたような・・・。
何だかカブさんというのは、ホントに日本人とは、お付き合いの長~いお方だったようです。 (^_^)v
●なのでもちろん、歌にも詠まれております・・・♡
日本最古の歌集・万葉集では、蔓菁(あをな)と称されていますし、平安の頃になると、春の七草に取り上げられるようにもなりました。 (^_^)/
・・・はてさて、春の七草では「スズナ」と呼ばれている・・・カブラさんなんですが★
他にも、アオナやカブラナといった古名もありますが、それはどうやら、昔は根の部分よりも、葉の方を尊重していたからだとも・・・★
何しろカブさんの葉の部分は、漬け物にして良し、干しても良し(!)
・・・煮ても、炒めても良いですし、ましてや「冬に収穫できるお方☆」ですから。
青モノが本当に少なかった冬の時分は、このカブさんの存在って、それはそれは貴重なモノだと感じられたのでしょうね。 (゜_゜ )
●さて蕪は、アブラナ科の植物です。
これを、「ククタチナ(茎立ちして、葉を茂らせる)」として改良したのが、小松菜なのだそう(!)
このように、カブが土地土地で改良をされて。
・・・例えば、その地が新潟県であるなら、かの有名な・・・野沢菜であったり、福島であるなら、それは信夫菜であったりするんだそうですが★
こんな風に、葉っぱだけ食べてるカブの仲間って、今も多くありますよね。 👀
なので、「古来から葉の部分を尊重していた☆」というのも、しみじみと頷けます・・・♡ (〃∇〃)
●はてさて、そんな・・・カブさんなんですが★
その効能はと言えば、スズナ・スズシロとコンビなせいか、大根と同じく(!)
カブさんも、根の部分は淡色野菜で、葉の部分は緑黄色野菜!と分かれるんだそう。 👀
そして根の部分には、「でんぷんの消化を助けるというアミラーゼなる酵素」が多く含まれているので、カブさん。
こちらを食べれば、消化が促進!
なので、胃炎や胸やけにも効果があります♡
なので、カブの煮物なんかは「胃を刺激しない」ので、胃潰瘍の療養食にも使われているんだそうですよ。 (゜_゜ )
●・・・はてさて。
先ほどから「葉の部分」ばかりを、ものすご~く強調して語っておりますんですが★
・・・何しろ私も、カブといえば根の部分ばかりを愛していたのですが、栄養的には、ハッキリ言って、根よりも葉の部分の方が効能が高い(!!)んです・・・。
それは何かといえば、カロテンにビタミンB2、Cにカルシウム、鉄・・・などなど。
なので、骨粗鬆症予防にも一役買いますし、免疫力強化にも役立ちます。
また、根も葉も共に「グルコシアネート」という成分が含まれているのですが、これには抗癌化作用も。
・・・それは他のどの野菜よりも、アブラナ科の野菜に多く含まれているそうですし、また葉酸も含んでおられるので、貧血予防にも効果があるんですって、へ~え。 (゜_゜ )
ちなみに、二日酔いの時には、カブの葉に米を少し入れて煮ると、その汁は、だるさなんかを和らげる効果があるのだとか♡
●・・・こうして見ると、良いトコばかりなんですけど、実はカブさん★
下拵えの段階で、「塩で強く揉んだ」り、「酢に漬けたり」してしまうと、せっかくの栄養成分が抜けて(!)しまいます・・・★
なので、即席漬けにするなら、あんまり強く揉んだりはしない方が良いんだそうで、なので今回は「塩でまぶすだけ(!)レシピ♫」でのご紹介なので、まさに理想的な調理法なのです・・・♡
カブさんは、ビタミンCも含んでいますので、風邪予防にも一役買って下さいますし、とにかく手間いらず♡
漬けて3日目くらいが一番美味しいとありますが、もうもう、食べ頃が待ち遠しい一品です。 o(^▽^)o
※こちらもよければご参考まで。
※☆「ジャガタラいもか、カブラナか、身体にいいんだ、日本人」~神無月の旬エッセイ(2014年10月)
(2017.10.2 文責・山野亜紀)
(料理・器/清水紀子)
〇2017年10月のお膳