ちょいといいかい、 あいよ、達さん、どうしたの?・・・亀戸での普請だったからよ、ちょいと寄って買って来てやったぜ。小さな包みに、ひっそりくずもち、喜ぶ顔が見たかった。
歴史的には、「豊臣秀吉の茶会」辺りまで遡れてしまうという・・・古(いにしえ)から伝わるレシピの、くずもちでーっす! (^-^)
さて。 葛(くず)というのは、マメ科の植物なのだそうで、奈良時代に食べるようになったそう。 👀 その根を叩いて潰して、それから臼で挽き(!) その粉を布袋に入れたら、水の中でよ~く揉み出して、その汁からなんですが! なんと沈殿したモノを、乾燥させたのものが・・・葛粉なんだそうです★ ・・・はぁーぁ、何だかすごい手間暇なんですねぇ・・・。 (^_^;)
今回のレシピのような状態だと、当時は「葛練り」といったよう。 これを細く切ると葛切り、又は葛索麺と呼ばれていたようです。 (゜-゜)
そして当時は「薬とされていた貴重な輸入品、砂糖」を使って、大名の茶会に使われていたというレシピ・・・なんですが。 時代が下って、十一代将軍・家斉の頃になると、下総国(千葉)は船橋出身! 船橋屋勘助というお人が、お江戸の亀戸天神社前で葛餅の販売を始めて、今でも同じ場所で営業を続けているとか。 👀
お江戸の頃の料理書によると、葛粉を竹筒に入れて煮て、そのまま冷やして仕上げたモノとか。 砂糖や黒蜜の代わりとして、濾し餡をかけてみたり、といったレシピも当時はあったよう。 (‘_’)
・・・それにしても、葛粉を練る作業ってのは、傍で見ていると、修行僧がひたすら練っているような逞しさと、ひたむきさが感じられます・・・★ (^_^;) 葛粉が溶けてから混ぜていきますが、この時、一直線に杓文字で縦に切ってから右回り、また縦に切って左回りといったようにかき回すと、液が跳ねる事がないそうです。 (゜-゜)
まっ白い水だった葛粉はやがて、徐々に透明になっていきますが。 冷蔵庫で冷やし固めてしまうと、またもや白色に戻るそう。 👀
入れなければ、透明でキレイな葛餅に仕上がるのだとか☆ お好きな仕上りで、ぜひぜひ、お試し下さいませ~。(^-^) (2014.7.1 文責・山野亜紀)
〇くずもち ※「くず餅の元祖・船橋屋さんのHPは、こちらをクリック☆」
〇鯵のたたき
くず粉を練り上げる!☆