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〇くずもち

ちょいといいかい、
あいよ、達さん、どうしたの?
・・・亀戸での普請だったからよ、ちょいと寄って買って来てやったぜ。
小さな包みに、ひっそりくずもち、喜ぶ顔が見たかった。

  • ★2人分の材料です。
  • (a)くず粉‥‥‥25g
  • (a)水‥‥‥1カップ(200cc)
  • (a)砂糖‥‥‥大1
  • [b]黒砂糖‥‥‥大4
  • [b]水‥‥‥大2
  1. 鍋に(a)入れてよく溶かし、中火にかけ、透明感が出るまでしっかり練り上げる。
    濡らした型に流し入れ、粗熱をとり、落としラップをして、冷やし固める。
  2. [b]を鍋に入れて軽く煮詰めて冷まし、黒蜜を作る。
  3. [b]くず餅を切り分けて、黒蜜をかける。

●今月のスイーツは、お江戸どころか(!)

 歴史的には、「豊臣秀吉の茶会」辺りまで遡れてしまうという・・・古(いにしえ)から伝わるレシピの、くずもちでーっす! (^-^)

 さて。
 葛(くず)というのは、マメ科の植物なのだそうで、奈良時代に食べるようになったそう。 👀
 その根を叩いて潰して、それから臼で挽き(!)
 その粉を布袋に入れたら、水の中でよ~く揉み出して、その汁からなんですが!
 なんと沈殿したモノを、乾燥させたのものが・・・葛粉なんだそうです★
 ・・・はぁーぁ、何だかすごい手間暇なんですねぇ・・・。 (^_^;)

 今回のレシピのような状態だと、当時は「葛練り」といったよう。
 これを細く切ると葛切り、又は葛索麺と呼ばれていたようです。 (゜-゜)

 そして当時は「薬とされていた貴重な輸入品、砂糖」を使って、大名の茶会に使われていたというレシピ・・・なんですが。
 時代が下って、十一代将軍・家斉の頃になると、下総国(千葉)は船橋出身!
 船橋屋勘助というお人が、お江戸の亀戸天神社前で葛餅の販売を始めて、今でも同じ場所で営業を続けているとか。 👀

 お江戸の頃の料理書によると、葛粉を竹筒に入れて煮て、そのまま冷やして仕上げたモノとか。
 砂糖や黒蜜の代わりとして、濾し餡をかけてみたり、といったレシピも当時はあったよう。 (‘_’)

 ・・・それにしても、葛粉を練る作業ってのは、傍で見ていると、修行僧がひたすら練っているような逞しさと、ひたむきさが感じられます・・・★ (^_^;)
 葛粉が溶けてから混ぜていきますが、この時、一直線に杓文字で縦に切ってから右回り、また縦に切って左回りといったようにかき回すと、液が跳ねる事がないそうです。 (゜-゜)

 まっ白い水だった葛粉はやがて、徐々に透明になっていきますが。
 冷蔵庫で冷やし固めてしまうと、またもや白色に戻るそう。 👀

 入れなければ、透明でキレイな葛餅に仕上がるのだとか☆
 お好きな仕上りで、ぜひぜひ、お試し下さいませ~。(^-^)
 (2014.7.1 文責・山野亜紀)


 〇くずもち
 ※「くず餅の元祖・船橋屋さんのHPは、こちらをクリック☆」

〇鯵のたたき

くず粉を練り上げる!☆

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