こうしていると、身に染みるねぇ・・・っ、
口に含めばじんわり、しっとり、噛みしめてみれば、シャキシャキよっ!
緑の色まで春の香りだ、蕗で作ったじんわり煮。
- ★2人分の材料です。
- フキ‥‥‥5本
- (a)だし汁‥‥‥450ml
- (a)塩‥‥‥小さじ1
- (a)酒‥‥‥大さじ1.5
- 木の芽‥‥‥少々
- フキは鍋に入る長さに切って、水洗いの後に、多めの塩(分量外)で板摺りする。
- たっぷりの湯で3分茹でたら冷水にとり、流水で粗熱とアクを除く。
- 冷めたら皮を剥き、4~5cmの長さに切り分ける。
- 鍋に(a)を入れて煮立て、3を加えて1分程煮たら火から下ろして、そのまま冷ます。
- すっかり冷めて味が染みたら、器に盛って、木の芽をあしらう。
●今月の旬食材、日本原産の食材であるフキを使った季節の一品。
ちまたでは、その色合いの美しさからか「翡翠煮(ひすいに)」とも呼ばれたりもするようなんですが。 👀
和心のイメージに併せて今回は「じんわり煮」のネーミングでご紹介をしていますフキさんです。 (^_^)/
ところで私こと山野亜紀が子供の頃って、実家のある小金井でも・・・そちこちで、よく野生のフキが地面に生えていたんですね。 👀
それがまた、10センチ~20センチくらいのミニサイズでして★
なのでフキというのは、そういうモノなのだなぁと、長らく信じていたなる処がありまして★
・・・ところが、ところがっ!
スーパーで売られているフキって、とにかくもぉもぉ・・・ジャンボサイズでありまして、逆に、
「えっ、フキってこんなだったっけ!?」と・・・思ってしまいまして・・・。 (^▽^;)
調べてみますと、「野生化しているフキさん(写真・下)」は「野ぶき(山ぶき、または山ふきとも)」と呼ばれている種類のモノで、頑張って育っても30~40センチのサイズなんだそうですね★ 👀
スーパーでは、栽培種ばかりが出回る事が多いようですから、野ぶきさんの方には余り、巡り会えないわけでして・・・。 ( ̄_ ̄ i)
ちなみに、昨今では・・・愛知県産の早生フキさんが主流☆なようです。
今回は、せっかくの機会なのでこの・フキの下拵えから、撮影ではお願いをしてました。 👀
●フキの下拵えは、ちょっと手間が掛かるようにも見えますが、やってみるとけっこうカンタンです♡
何より、今の時期の山菜には、冬の間についつい溜め込んでしまった毒素を破壊(!)
体外に排出して下さる効果があるのだそうで、冬の身体を徐々に目覚めさせて、迫り来る夏に向けて体調を整えて下さるという・・・素敵な効果があるのだとか。 (‘_’)
春の時期の山菜料理で得られる、このエッセンスは絶対に見逃せませんっ!!
フキは、カリウムや食物繊維も豊富ですし、この苦味成分はといえば・・・ポリフェノール!
とにかく、この苦味が・・・本当に大切なんだそうですね♡ (^-^)
そして含まれる「フキノール酸」には、免疫力向上やら生活習慣病にも効果があるそうですし、季節の変わり目で・・・体調を崩しやすい今の時期には、「咳や痰を沈めて下さる効果」もあるのだとか。
また含まれる「フキノリド」には、胃腸の働きを助けて下さる働きもあるそうですから、今の時節には・・・大事に取り入れて行きたいお野菜ですよね♡
●今回はシンプルに、フキだけで炊いて仕上げてありますが。
油揚げを入れてみたり、凍み豆腐など、タンパク質と併せての一品に仕上げても良いのだそうです♡ (^-^)
春の食材、フキを楽しんでみませんか?
今回は茎の部分だけを活用してのレシピですが、葉っぱの部分も、アク抜きさえ上手く出来れば・・・炒め物やら佃煮、甘辛煮なんかでもいけるんだそうですよ。 👀
春の息吹、これからどんどんと移ろい変わる季節にのせて、美しい緑の色も楽しんでまいりましょう♡
これからの季節、皆さまの健康にも役立って下さる美味しい一品です。 (^_^)/
※こちらも、よければご参考まで。
※☆「日本原産フキ流し、ホウボウ鳴くよな、日本人」~弥生のエッセイ(2017年)
(2018.4.9 文責・山野亜紀)
(料理・器/清水紀子)
〇2018年4月のお膳