●フキといえば・・・私こと、山野亜紀なんですが★
幼い頃によく目にした「実家の庭に、よく自生しているモノ」という認識しかなく、よくよく注意をして見る事すらありませんでした★ (^_^;)
今回、旬食材という事で初めて「スーパーで売られているフキ」をまじまじと手に取り、見てみたのですが・・・あれ、おや?
私の実家の自生のフキって、身の丈15センチくらいだったハズなんですが、巷のフキって、けっこうに大きいのでは・・・???
・・・調べてみますと、実家のフキはどうも、「野ぶき(山ぶき、又は山ふきとも)」と呼ばれる種類のモノらしく。 👀
野生種のフキで、それでも育てば30~40センチくらいには、育つそう。
これはこれで「佃煮にしたり、きゃらぶきには向く」とありました。
・・・なんですがどうも、私の実家の庭程度の貧弱な土では、15センチ程度まで育つのがやっとだったのかも。 😅💦
それでも春になれば、フキノトウも楽しめて、山野家の食卓を長らく楽しませてくれていた、馴染み深い食材なのでした。 (^-^)
●そんな・・・2017年3月の旬食材、フキさんなんですが★
原産地は、日本とあります。 👀
キク科フキ属の多年草だそうで・・・そういえば(!)
いつもツボミで食べちゃってるので、まったく気付いていなかったんですが、フキのツボミにあたるフキノトウっていえば、そういえば花は黄色かったような・・・。
そしてフキノトウって、早春に土から顔を出します。 👀
冬に黄色い花を咲かせるところから、冬黄(ふゆき)が詰まって、フキと呼ばれるようになった・・・であるとか。
はたまた、「布々岐(ふふき)」と古くは呼ばれていたからであるとか、・・・これとて、茎に息が吹き込める事に由来するからであるとか、その名の発祥にも幾つか説があるようです。
さて、日本原産だけの事はあるのか、日本人には古来より愛されていました、フキさん。
資料によれば、そちこちでその名を見掛けます。 👀
・・・例えば、7世紀。
これって、聖徳太子がどうとかいってた時代でしょうか。
「山背薗進 蕗六束」なんて文字が、長屋王邸跡から発掘されたとされる荷札(木簡)に書かれていたり。
また栽培が始まったとされる平安時代では、「本草和名(日本最古の薬物辞典)」という書物に、その名が見られたり。
・・・はたまた、「延喜式(えんぎしき:当時の法式である律令の施行細則)」に、フキの記録が残っていたりと。
馴染み深いお方なんですが、広く栽培が始まったのはやはり、お江戸の頃からなんだとか。
●ところで野生のフキには、雌雄があるそう(!)
さてフキはまず、蕗の薹(フキノトウ)、つまり花芽が先に地上に顔を出すのですが・・・。
「この花には、オスとメスとがある(!)」んだそうで、まずは雌花が受粉して結実、後にタンポポのごとく、綿毛を付けた種を飛ばして繁殖をするそう★
そういえば、タンポポもキク科の植物でしたよね。 (゜_゜)
ところが、スーパーで一番多く出回っている「愛知県産の早生フキさんだけ(!)」なんですが、この方だけは、全部が雌株しかいない(!)らしい・・・。
なので受粉は出来ないので、栽培については、地道なところで、地下茎の株分けだけで行われているんですって、へ~え。 👀
ちなみに愛知県では、江戸時代からフキの栽培が盛んであったそうです。 👀
そして「フキノトウを栽培している」のは、日本だけなんですって★
これも以外なような、そうでもないような・・・★ (゜-゜)
●さてフキは、「花芽(フキノトウ)」と「葉の部分」が先に顔を出します。
そして、いつもはついつい「煮物とかで食べている部分を茎」と呼んでしまってますが、正式には、「葉柄(ようへい)」と呼ぶそう。 👀
これって「葉と茎の接続部」という意味なんだそうで、じゃ逆に「本物の茎の部分は何処」なのかといえば、実は「地下茎」になります。 😅💦
・・・地中で横に這うように、伸び伸びと根付いている部分で、時折地上へ、ひょっこりと顔を出しては、
「あら、太陽が眩しいわ♡」
なんていって、その身を光合成で緑色に変えて育っていくんですって、へ~え。
ちなみに、この地下茎って実は有毒なんだそうですから、ご要注意を! (^_^;)
●また、フキの種類についてなんですが★
北海道や東北には、もともと巨大なフキさんが自生しておられたので、これを栽培していったのが、かの有名な秋田フキ!
・・・葉の直径が1メートル、高さは2メートル程にもなるそうで、傘にも使えるくらいな大きさ(!)を誇っておりますが、その肉質は厚すぎ、しかもとーーーっても苦いので、昨今では主に、砂糖漬の材料として使われているんだとか。 (゜_゜ )
その他、量は少ないけれども、柔らかくて苦みの少ない「水ふき」というのが、京都や奈良で少量ですが栽培をされているそうです。 👀
●そんな・・・フキさんなんですが。
カリウムが豊富で、苦みの成分である「アルカノイド」には、新陳代謝を活発にするパワーがあるそう!
皮膚や粘膜を守ってくれるビタミンBはもちろん、含まれるフキノール酸には、免疫力アップに生活習慣病予防やら、アレルギーなんかにも効果あり(!)
含まれるフキノリドには、胃腸の働きを助ける効果もあるようです♡
・・・フキの栽培種は、背が高くて葉っぱも大きいのですが、アク抜きさえ上手くすれば、葉の部分も炒め物やら佃煮、甘辛煮なんかでイケるんだとか。
この時期、積極的に愛して差し上げたいお方です。 (^_^)/
●さてもう一つの旬食材、ホウボウさんに参りましょう。
私こと山野亜紀にとっての、ホウボウさんというのは★
家族がよく千葉に釣りに行って居た頃の事なんですが、10~15センチくらいの処で、よくこの方を釣っていた・・・そんな想い出があります。 👀
ホウボウさんって、見るからに赤い体色、そして鎧兜を着けた武士を連想(?)
・・・想像力がとっても豊かなようにも感じるんですが、ホウボウさんはそんな処から、たいへんお目出度いお魚(!)として、お祝い事に使われるのはもちろん。
お江戸の頃なら、その上質さゆえか「君の魚」として上流階級の方に多く召し上がって戴いていたお魚なんですって、へ~え。 (‘_’)
●さてホウボウさんは、カサゴ目ホウボウ科のお魚なんだそうで、北海道から南にかけて生息。
沿岸なら浅い辺り、水深100~600メートルほどにかけての砂底やら、砂泥底をこよなく愛し、冬になると、寒いからと言って南へ向かい。
そして暖かくなれば、エコな環境を求めて、北上をするという移動が好きなお魚さんなんだそうです。 👀
その産卵期はと言えば、3月から5月にかけて。
卵は、1.2ミリくらいの分離不正卵で、それが、水温が15度くらいになってくると、4~5日くらいでお産まれになります。
さてその産まれた大きさはと言えば、3.2ミリほどなんだそう。 👀
さてしばらくは、「己自身がプランクトン」として、ふわふわと浮遊してお暮らしになられます。
それが、今度は自らプランクトンをお召し上がりになるようになられ、徐々に成長(!)
産まれたばかりの頃は、真っ黒なお姿で夜行性なお方なんですが・・・。
それが徐々に、底生のエビやらカニ、二枚貝にゴカイといった多毛類、そして小魚なんかを愛されていく内に、体色が赤っぽく変っていきます。 👀
その胸ビレが緑色へと変っていき、1年でようやく13センチほどに成長・・・。
そして2年で20センチ、3年で25センチ、4年目で27センチ。
最長で40センチほどまでにと、とにかく、ホントにゆーっくりとお育ちになるお方なんだそう。 (^▽^;)
●ところでホウボウさん、その名前の由来についてなんですが★
漢字では「竹麦魚」や、はたまた「魴鯡」と書くようです。
・・・頭が角張っているから、「方頭」という名前になったのだとも。
はたまた、鰾(うきぶくろ)を振動させて出る音が、「ほうぼう」と聞こえるので、その名になっただのだとか。
・・・ホウボウさんって、なんでも平素は、胸ビレを使ってハゼの如く、海底を這い歩くように移動をするそう★
なので「這(は)う魚」から、その名が付いたとも。 👀
そして「ボウ」は、魚名語尾だともありますが、泳ぐ時には、この胸ビレを畳んで、身体をくねらして泳ぐんだとか・・・。
なんとも、個性的なお方のようです。 (^-^)
オスかメスかも、30センチ以上にまでお育ちにならないと見分けが付かないという・・・ホウボウさんなんですが★
見るからに、頭デッカチ!
白身のお魚で、身の部分以外でも、肺や心臓、鰾(浮き袋)までも湯がいて食べる土地柄もあるのだとか。 👀
そして白身のお魚なので、高タンパク☆
でもでも、白身ながらに脂がけっこうに乗っているので、それが体力の向上や疲労回復、病前病後の体力回復にも役に立ちます(!)
そしてその身なんですが、以外とカルシウム含有量の多いお魚なんだそうで、骨粗鬆症の予防にまでも一役買うそうです♡
焼くと身が締まり過ぎてしまう・・・というお方もおられるので、今回はご紹介していませんが。
もちろん、お刺身や鍋にも、そして煮魚にも向いていると資料にあります♡
・・・ホントに美味しいお魚ですし、時期が来れば庶民のおサイフに優しい価格にもなって下さいます。 (^_^)v
ちょっとヌルっとしていますが、見た目よりも捌きやすいお魚だと、調理担当の井田先生も仰っておられました。
一見、変ってはいるけど、食べてみれば美味しい・・・♡
そんなホウボウさんも、どこかで見掛けたなら、愛して差し上げようではありませんか。
(〃∇〃)
(2017.3.1 文責・山野亜紀)
〇2017年3月のお膳