長屋の子供のおやつ時、
こじゃれたモノではないけれど、・・・ほらほら、これでも食べておおき!
囲炉裏の端には漂う香りが、楽しみだねぇ、炙り蜜柑!
- ★2人分の材料です。
- ミカン‥‥‥2個
- ミカンは、焼き網か魚焼きグリルで、表面が焦げるくらいに焼く。
- 熱いうちに上の方を輪切りにし、スプーンですくってどうぞ。
●今もあると思いますが、冷凍みかんってお好きですか?
私の場合は、小学校の給食で食べた思い出があるくらいですが★
振り返れば今と違って、冬の果物も例えば、「みかんを1箱で買う」のは、昭和40年代くらいでは、当たり前の事でした。
・・・冬に八百屋さんに並ぶ果物なんて、庶民が足を運ぶような処では、その種類も少なかったように思います。 👀
「1箱買いをする」となると、箱の下の方で、当然幾つか傷んだミカンも出てきますから。
私が子供の頃は、よくミカンの箱をかき回しては、傷みかけたミカンから手を付けるようにしていたのを覚えています。
●はてさて。
ところで「当時の私の実家のお風呂」に話は移るんですが、それは木製のお風呂でありまして、湯船とは別に、上がり湯(と、ウチでは呼んでましたが、写真・下の左側の部分ですね★)がありました。 👀
・・・何しろ湯船とは、ちゃんと分かれてますから。
シャワーがなかった当時は、最後にはこの上がり湯(湯船より、こちらの方が圧倒的に湯温が熱い★)を水で埋めて、それを浴びてから上がったものです。
この上がり湯部分は何しろ、小さいですし。
(写真でいうと、左4分の4もないくらいですよね)
ここには誰も身体を浸したりできませんから、寒い冬などは、子供はこっそりとここに「ミカン」を入れて温めたり」して、お風呂の中で食べるという事もしたりしました★ 😅💦
当時の、子供ながらではの、ちょっとした冬のイベントだったんですが、私自身はミカンを、焼いて食べたことはありませんでした。 ( ̄_ ̄ i)
ところが撮影当日にカメラマンに聞くと、50代半ばを過ぎる年代は、こんな風に「ミカンを焼いて食べるのは当たり前」な時代が長らくあったんだそうです。 (^^;)
何しろ、からっ風の吹きすさぶ・・・お江戸の冬の当時なら、冷たいミカンを囲炉裏で炙って、温めて食べていたりというのは、けっこうにフツーの事だったのでしょうね。
●それにしても、ビタミンC一杯のミカンを焼いちゃったら、果たしてミカンさんの栄養は一体どうなるのでしょうか。
ところが、どっこい!
私が知らなかっただけ(!)で、2018年は「焼きミカンのHP」も幾つかありまして、その健康効果を称えているモノもあるようです。(下の絵は、焼きミカンを食べている地域図)
「抗酸化作用のあるビタミンC」は、「ミカンの皮に守られているので、失われにくい」というお話もありますし、加熱をすれば、ミカンの薄皮や白い筋も食べやすくなります☆
・・・こちらにはビタミンPといって、毛細血管を強くして下さる働きがあるんだそうです。 (゜_゜ )
また焼いている間に、みかんの良い香りが漂いますが、あれはリモネンといって、リラックス効果があるのだとか・・・?
実は「皮ごと食べるのが良い」ともありますが、・・・無農薬のモノでなら、試してみるのも良いかも知れませんね。
今でも、グーパンチ!で、地域では愛されている冬の味覚の「炙りミカン」。
未体験の方はぜひ、どんなモノか、お試しください。
ミカンが甘くなることだけは、間違いなしです♡ (^_^)/
(2018.1.29 文責・山野亜紀)
(料理・器/清水紀子)
〇2018年1月のお膳