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〇たぬき汁

山から、灰が降ってくるぞぇっ、
そんな時は、こいつだぜっ、
灰降る夜に、大事な相棒、今日から食べるぜ、たぬき汁!

☆動画は、こちらをクリック!

  • ★2人分の材料です。
  • コンニャク‥‥‥100g
  • ゴボウ‥‥‥30g
  • 大根‥‥‥70g
  • ニンジン‥‥‥50g
  • ネギ‥‥‥1/2本
  • シイタケ‥‥‥2枚
  • (a)だし汁‥‥‥200ml
  • (a)水‥‥‥200ml
  • 味噌‥‥‥30g
  • サラダ油‥‥‥小さじ2
  1. コンニャクは、たっぷりの塩(分量外)で揉むようにしてアクをのぞき、流水で洗い流したら水気を拭く。
    大きめのスプーンで、ひと口大にちぎる。
  2. 大根、ニンジンはイチョウ切りに、ネギは乱切り、シイタケは石突を除いて4等分し、石突の柔らかい部分をスライスする。
    ゴボウは、皮をこそげて「ささがき」にして水にさらしたら、すぐにザルに引き上げる。
  3. 鍋に油小さじ1.5をひいて中火にかけて、コンニャクを炒める。
  4. コンニャクに油が馴染んだら残りの油を加えて、他の野菜も一緒に炒める。
  5. 全体に油が回り、何となく野菜がくったりとしてきたら(a)を注いで火を強める。
  6. 煮立ち、アクが出てきたら除いて火を弱め、蓋をして10分程煮る。
  7. 味噌を溶き入れ、火からおろす。

●12月といえば、冬至です!

 冬至の行事食というと、カボチャくらいしかないものと私は考えてい実はたのですが・・・★
 実は「運盛り」と申しまして、「んの文字の付くモノ」を食べると縁起が良い、運気が上がる!と・・・言われていたそうです。
 何でもこうして調べてみるというのは、良い事なのですね・・・。 (^▽^;)

 特に「んの文字が、2つくっついている言葉」が、良いそう。 👀

南京(なんきん)、蓮根(レンコン)、人参(ニンジン)、銀杏(ギンナン)。
それに金柑(キンカン)、寒天(カンテン)、饂飩(ウンドン)は、「冬至の七種(ななくさ)」とも呼ばれているそう!
2017年はちょっと、挑戦してみようかと思う・・・私です♡ (゜_゜ )

●さて、そうはいったものの・・・。

「何かこう、目新しい感じの食材って、ないものでしょうか・・・?」
 と言う話に、なりました。
 12月の旬食材を例えばカボチャ(つまり南京★)にしてしまうと、なんだか在り来たりで、今一つパッとしないような・・・。 ( ̄_ ̄ i)

 そこで私は資料をあさり、ついに(!)
 行事食の一つとして「コンニャク☆」の文字を、発見したのでありましたっ!

●はてさて、コンニャクさんは皆さまご存知の通り「コンニャクイモが原料」です。

 ・・・これって、「サトイモ科の植物」だったんですねぇ、へ~え。 (‘_’)
 インドシナ半島が原産地なのだそうで、日本には平安の頃にやって来たのだとか。

 このイモをすり潰してから水を入れて、練りながら煮詰めて、最後に石灰を加えます。
 ・・・アルカリ性の石灰を入れると、このコンニャクイモさんには、固まる性質があるんだそうですね。 (^○^)

●はてさて・・・そんな頃、お江戸の後期頃ともなると、なんと(!)

 この「イモを粉末にする」という、新・技術が発達しました! \(^_^)/
 これまでの「イモの形のままで運搬をする」よりも、「粉末☆」にする方が、はるかにラクに輸送が出来ますっ☆
 その時から日本各地でコンニャクさん、フィーバーの時代を迎えましたっ!!

 とにかく愛されているものですから、食べ方や種類にも、バリエーションが広がっていきます。
 ・・・それまでは、僧侶なんかが食べる精進料理であったのに、これからは 大衆料理☆としての発展を遂げてゆくんですね♡
 何しろコンニャクさん、お豆腐に比べて日持ちはするし、とにかく廉価なのが魅力的☆でした・・・。
 なんと「お豆腐一丁の、4分の1の値段」だったというから、驚きではありませんか。 (^▽^;)

 「
和心きらり」でもご紹介をしている、味噌ダレをつけての「味噌田楽」は、手軽なせいか一番人気のメニュー☆だったと資料にあります。 👀
 そのバリエーションも例えば、凍り豆腐ならぬ、凍らせて乾燥させて作った凍りコンニャク
 ・・・こちらはもっぱら、煮染めで活躍♡
 凍り豆腐より人気が高い時期もあったくらいで、すぐに糸コンニャクさんも登場しました。 (^_^)/

●なんとコンニャクさんには、「お腹の中の砂を出すという俗説☆」が当時は、あったそう!

 「胃のほうき」であるとか、「腸の砂下ろし」なんて異名が付けられ、「体内を浄化してくれる食べ物♡」として人々には喜ばれまして、平素はもとより、季節の変わり目などにもドシドシと、お江戸の皆さまに食べられていました☆

 一番に活躍をしたのが、1707年の富士山噴火の時(!)です。
 「冨士から、山ほどに降ってくる火山灰」を、一気にお腹の中から出してしまおうと・・・お江戸の皆さま(!)
 コンニャクを求めて後を絶たず、コンニャクの値段が暴騰した(!)とも・・・資料にあります。 (^^;)
 いやぁ、お江戸の頃の皆さまの、必死な様が目に浮かぶようです・・・。

●さてコンニャクに味噌ダレを付けたおかずを「田楽」と呼びますが★

 これを、いちいち味噌を付けるのが面倒になったので、って。
 ・・・お江戸の皆さまは、気が短いですね・・・★ 
 なので材料全部を煮込んじゃったのが、今も方々で愛されている「おでん」の原型になったのだとも★

●はてさてコンニャクさん、もとはイモから出来てはいますが、一体どんな栄養素があるものなのでしょうか。

 ・・・調べてみますと、その97%が水分!
 栄養的には、さして期待出来るモノはないそうですが、敢えて言えば(!)
 グルコマンナン、これは食物繊維の名前なんだそうですが、これのおかげで便秘予防はもちろん、体内の老廃物を排出する効果が高いのだとも。
 ・・・あながち、お江戸の皆さんの考え方も、そうは間違ってもいないような・・・。 (´_`。)

 ローカロリー(97%が水分じゃ・・・★)で、ダイエットにも向くばかりか。
 グルコマンナンには、血糖値の上昇を抑えてコレステロール値を下げてくださる効果も・・・。
 糖尿病や、高脂血症の改善にも期待が持てます。

●料理動画でも、ご紹介をしておりますが、今の時期こそコンニャク★です!

 年末年始の高カロリー、かつ宴会料理に見切りをつけて、こんなお料理はいかがでしょうか。 (^_^)/
 ・・・ちなみに「たぬき汁」という名は、お江戸の頃にはホントに「たぬきさん」を入れて作られていたという・・・事であったそうなんですが★
 タヌキって、とっても臭いお肉であったとか・・・。 😅💦

 なので、食感がとても似ている(?)から。
 タヌキのお肉の代わりに、コンニャクを入れて作るようになったというのが、料理書の資料でも紹介をされております。 👀
 ・・・食べてみると、まさに豚汁!
 でもローカロリー・・・☆
 年末にかけてのこの時期、このレシピをぜひ愛していきましょう!
 体内浄化、悪~いモノを全部出してスッキリ、明るい未来が迎えられるという実に嬉しいメニューです。 (^_^)/

 (2017.12.18 文責・山野亜紀)
 (料理・器/清水紀子)

 〇2017年12月のお膳

〇大根めし

〇ぶり大根

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