野菜ひとつも、意味がある!
それぞれ色にも、意味がある!
欠けてちゃいけない、力を合わせろ、
今日のおかずは、合わせ技だぜ、お野菜で作った利久揚げ☆


- ★2人分の材料です。
- カボチャ‥‥‥60g
- レンコン‥‥‥40g
- 里芋‥‥‥1個
- 小麦粉‥‥‥大さじ2
- 水‥‥‥大さじ2
- 炒りゴマ‥‥‥適量
- 塩‥‥‥少々
- 揚げ油‥‥‥適量


- カボチャはくし切りにし、レンコンは5mmくらいの厚さで輪切り、里芋は皮を剥いて縦半分に切る。
- 少し深めの容器に「小麦粉と水」を混ぜ合わせ、同じような容器にゴマを入れる。
- 1の野菜に、小麦粉とゴマを順につけて170℃の油で数分、竹串がすーっと通るまで揚げる。
- 揚げたてにごく軽く塩をふり、器に盛る。

●「先生ですら(!)走り回るくらいに、忙しい時期」とされている、師走っ!
・・・寒暖の差もあって、また体長を崩しがちになる・・・この時期を、何とかどうにかして乗り越えたい・・・っ!
という訳で、今の時期に手軽に出来る☆
そして、必要なパワーが目一杯詰まりまくった「利休揚げ」を今月は、清水先生よりご紹介をいただきましたっ! o(^▽^)o
●さて、世間さまでいう処の「利久揚げ」・・・なんですが★
デパートのお総菜売り場などで売られているモノなど見ると、その全身がゴマだらけ(!)
・・・というよりも、ゴマで素材が見えないくらいなのが多い・・・とは、思いませんか? 👀
もともとの「その名の由来」を見てみると、高名な茶人あったという千利休さん!
かのお方が、「ゴマが実は、好きだったんじゃないのか・・・? 😅💦
はたまた「利休さんが、考えたメニューでは?」と言われているというだけでして(!)
実は全く、何の根拠もないんだそうですよ★
●ちなみに、ゴマを使ったお料理名に「利久」の名はよくつくらしく。
例えば、利久焼きやら利久卵、利久煮に利久蒸し・・・なんてバリエーションもありますし。
お菓子で言うなら、利久まんじゅうなんてのも、あるそうです。 (゜_゜ )
ところで文字なんですが、まんまの「利休」の文字ではなくって、一文字だけを敢えて変えて「利久」にしているのは・・・商売柄、「お休みという文字」が「お店にとっての忌み言葉」に当たるからなのだとも、資料にあります。 👀
●今回は、ご家庭で食べるなら「全身が、ゴマまみれ!」で仕上げてしまうと。
かな~りゴマゴマして、くどくなってしまうので★
ゴマの風味を感じつつ、身体に良くて尚且つ美味しく♡をモットーに♡
清水先生に、利久揚げを仕上げて戴きました。 (^_^)/
●ところで、千利休は戦国時代の茶人さんですが。
ゴマさんの方がもーっと日本とは馴染みが古く、何と縄文時代には日本におられました。
それが6世紀、平安にもなると「仏教が伝来」してきますから、修行僧のパワーの源としても、大・活躍!
精進料理として取り入れられ、今もその地位を、欲しいままにしておられます・・・。
そしてレンコンさんの方も、その活躍は負けてはおりません!!
5世紀頃に、やはり中国を経て日本にやって来たのだと資料にありますが・・・愛されていたお方なんですねぇ、日本最古の歌集である「万葉集」にも、詠まれております! (〃∇〃)
万葉集は、「奈良時代以前の、貧富を問わぬ方々の歌を4500首に纏めて紹介」した書物ですから。 👀
そこへ蓮といえば、蓮華はもちろんハスの花を指しますから。
仏教を通して、蓮華座であるとか、盂蘭盆会の折に食べられている行事食にも広く取り入れられて、今もその活躍が衰える事はありません。
●さて前者に比べて、ちょっと残念だったのはカボチャさん・・・★
戦国時代に、ポルトガル人が種子島に漂着!
・・・ちょうと持っていたカボチャの種が、飼料用のカボチャ★であったために、多分全然、おいしくなかったーーーーっっっ!!!
それで、その活躍が阻まれました・・・っ。 (>_<)
ただ日本でも西と東では違うので、西では江戸の頃から、東洋カボチャが。
東では、明治以降になって西洋カボチャがまぁ、
「育てやすいし、けっこうカンタンに豊作になるよね♡」
という事で、栽培が盛んになったのでありました・・・★ (^▽^;)
はてさて、栄養面でいうなら、どうでしょう。 👀
この中で、カボチャさん一つ取るならβカロテンがとっても豊富で、免疫力アップにも効果がありっ!
ビタミンCやEも含まれているので、抗酸化作用であるとか、身体を温める効果までもあります♡
・・・冬には、あのかったーい皮を叩き割って!
積極的に摂って行きたい・・・お方ですよね。 (〃∇〃)
●そしてレンコンさんの方はといえば!
豊富な食物繊維と、デンプンに守られているからこその「壊されにくいビタミンC」が風邪予防にはもちろん、お肌にまで効果あり♡
・・・最近、食物繊維も見直されていますから、忘れてはいけないお方ではないでしょうか。
そしてゴマさんには抗酸化作用のあるビタミンEが豊富で、活発に活性酸素に立ち向かって下さいます♡
鉄分も多くて貧血予防、食物繊維も多くて、含まれるビタミンB1には、糖質の代謝を高めて下さり、疲労回復までにも効果あります。 (^-^)
・・・考える事は、ありません。
この方々のお力を借りて、この冬を攻めまくってまいりましょう!
さむ~い12月、もうもうこれで、怖いモノなしですよ♡ (^_^)/
※こちらも、よければご参考まで。
※☆「日中復興、チンゲン菜!胡麻は縄文、日本人」~長月の旬(2015年)
※☆「ハスは古いか、花愛でる。いつから食べたか金目鯛!」~如月の旬(2015年2月)
※☆「流れ流れてサツマイモ、カボチャもそうだね、小松菜どこから、日本人」~長月の旬(2014年9月)
(2017.12.11 文責・山野亜紀)
(料理・器/清水紀子)
〇2017年12月のお膳