揚げたてのとこを、がっつけや!
雪見酒のお供にいつもだ、
今日も嬉しい、家の定番、するめの唐揚げ!
- ★2人分の材料です。
- スルメ‥‥‥1枚
- 酒‥‥‥80~100ml
- 小麦粉‥‥‥大さじ3~4
- 揚げ油‥‥‥適量
- スルメは酒に浸して、3日間ほど置いて柔らかくする。
- 柔らかくなったら食べやすく切り分け、酒ごとボウルに入れる。
- 2に小麦粉を加えて混ぜ合わせ、180度に熱した油でこんがりと揚げる。
好みで、スダチなどを添えてどうぞ。
●年の始めの、初春の~♬…という訳で(?)
心機一転、「お江戸の当時の暮らしを再現してみたい」という話で、打ち合わせをしている・・・私と清水先生です。
かの頃なら、「生鮮食品も少なかった(!)でしょうし、冬には乾物が多く食べられていたのではないか」という話になりまして。 👀
では、どんなレシピにしたものだろう・・・という下りとなりました。
今回の撮影の打ち合わせをしていたのが、また2017年の末の事でもあったので。
そこは「新年だからこその、人様をもてなすメニューでもあれかし」なんて話題が、あっちにこっちにと、とにかく跳ね回ります★
そこで、安くて簡単なメニューとして挙げられたのが、「山野亜紀の実家ならではのレシピといったら、スルメの唐揚げですね」という・・・★ 😅💦
●今回のレシピの提案って実は、私の何気な~い一言から始まったのでありました★
「え?スルメですか? 乾物のスルメを、揚げちゃうの?」
・・・と、驚く清水先生なのですが★
実はこのメニューって、私の母が若かりし頃のお話なんですが。 👀
彼女は当時、出版社に勤めておりまして。
昭和20年代(実は、父も部署は違うけど、同じ会社に勤めておりました!)、毎年恒例の大掃除後の楽しい忘年会メニューであったそうです・・・☆
今はもうその会社も、経営者が変ってしまっています(2018年現在)が★
何しろ「忙しい年末の事」だったので、営業や編集部ではなく、経理の仕事をしていた母たちチームが、ぱっぱと拵える宴会メニューだったという・・・スルメの唐揚げ。 😅💦
・・・今では乾物も、どちらかというと高価な食材(!)となってしまいましたが、母が若かった当時は、そんなモノはぐっと安かったのでしょう。 (゜_゜ )
支度とはいっても、宴会の数日前にスルメをお酒(好みで、みりんも入れていたかと思います★)に漬けてさえあれば、後はキッチンバサミかなんかでパチパチ切って、揚げてしまえば即、出来上がりという・・・非常にカンタンなメニューなのでした。 😅💦
揚げたては美味しいですし、量も作れるので、宴会メニューとしては良かったのでしょうね。 (〃∇〃)
●はてさてところで、日本では平安の当時から作られていたというスルメ☆さんです。
とにかくまず、持ち歩いても軽いですし、長持ちは致しますし!
調理法としても、水で戻して出汁を取ったり、煮物にしたりと、応用が利きますし。
・・・それより何より、手軽な処が良かったのでしょう。 (^_^)/
私の明治産まれの祖母なんかは、祖父が不意の来客を連れてきた時にはよく、
「とりあえずスルメを焼いておけば、暫くは(お客さまのお腹も)持つから」と。
・・・その間に、酒の肴を拵えては客人をもてなしたものだ・・・と、よく語っていました。 👀
●ところでスルメの材料と言えば、何といってもイカさんですよね♡
そして、その栄養成分はといえば、健康効果のあるタウリンです。 (^_^)v
タウリンさんには、疲労回復やら生活習慣病にはもちろんの事、肝機能までに正常に戻して下さる効果があるので、・・・まことに今の時節には、ありがたい食材なんですよね♡
またイカの皮には「お肌の生成に必要な、コラーゲン☆」が、たっぷりと含まれていますし、なんといっても良く噛んで食べますから(!)
・・・満福中枢をチクチクと刺激して下さるので、ダイエットにも効果があるのだとか。 (゜_゜ )
ただスルメは硬い食べ物ですから、食べすぎにだけは要注意です!
硬いんだけれど、でも美味しい♡
揚げたてはもちろんの事、冷めてもイケてしまうという、スルメの唐揚げ。
・・・大人数をもてなす折には、ぱっぱと出来て嬉しいメニューです♡
ぜひぜひ、お試しくださいませ。 (^_^)/
※こちらも、よければご参考まで。
※☆「キャベツは、葉ボタン? イカは粋だね、日本人」~水無月の旬(2014年6月)
※☆「アオリイカで甘エビか、明日葉は日本原産、日本人」~皐月の旬(2016年)
(2018.1.29 文責・山野亜紀)
(料理・器/清水紀子)
〇2018年1月のお膳