見ていろそこで、今に見ろ!
複雑かつ、繊細な土鍋の腕を見せてやる、
どうだ、恐れ入ったか!
挑戦する楽しみ、今日の相手は、セリが入った卵のふわふわ!
- ★2人分の材料です。
- 卵‥‥‥3個
- セリ‥‥‥30g
- だし汁‥‥‥150ml
- (a)砂糖‥‥‥大さじ1
- (a)しょう油‥‥‥小さじ1強
- 卵は溶きほぐし、セリはざく切りにしておく。
- 土鍋に、だし汁と(a)を入れて火にかける。
- 煮立ったらセリを加えて、再び煮立ったら卵を回し入れる。
- 蓋をして、一呼吸おいたら火を消して、30秒程蒸らしてから、蓋を開けて器によそう。
●日本では、ニワトリが飼育されていたという記録が幾多もありますが★
鶏肉や、鶏卵を使ったお料理が和食に出没するのは、江戸時代に入ってからなんだそうですね。
・・・なんだか、意外な感じがしますよね。 ( ̄_ ̄ i)
それではニワトリさん、日本人にとっては一体、どんな存在だったのでしょうか。
・・・何と、宮廷では鶏肉は禁鳥の扱いに(!)
何しろ、そういえば「ニワトリは、時を告げる鳥さん」だったので、なのでそれは・・・「侍にとっても、勝鬨(かちどき)に繋がる鳥だった」から! ( ̄_ ̄ i)
ニワトリさんは、他の鳥さん達とは違って、「時を知るためだけの家禽(かきん)」、または「闘鶏用のペット」といった立場であられたんです・・・。 (^_^;)
●それが室町に入って、日本にはポルトガル人達がやって来るようになります。
卵を使ったカステラやら、ボーロなんてお菓子も持ち込まれたので、卵はまずは上流階級に、幾ばくかが広がっていきますが・・・。
ニワトリさんが、ようやくに庶民にまで解禁になったのは、・・・平和なお江戸の時代に入ってからの事なんだとか★ 😅💦
そんな時代に考案された、この「卵ふわふわ」なんですね。
当時はまだ「薬とされていた砂糖に加えて、解禁されたばかりの卵料理☆」であったので、人々の憧れの食べ物だった事でしょう。 👀
こうして土鍋で炊けば、その場にいる人数全員に少しずつでも、生き渡りますもんね♡ (^-^)
●さて、この「卵ふわふわ」は、お江戸の料理書のそちこちで紹介されているんだそうですが★
公式な記録では・・・となりますと、江戸幕府が二条城において「後水尾(ごみずの)天皇を饗応した時の献立」に、この名前が見られるのだそうです。 👀
そして今回の撮影では、これって「お江戸の当時の再現料理」でもあるので、清水先生も色々に試してみて下さったんだそうですが。
「この卵ふわふわって、土鍋だからこそ出来るお料理なんですよね」・・・との、お話でした。
土鍋は一度煮立つと、鍋の温度が下がりにくいので、いつまでもフツフツと煮立っているからこそ、卵がふわふわっ・・・と仕上がるのだとか。 (〃∇〃)
栄養的に言うならば、何と言ってもまずは「鳥1匹が、まずは産まれて育つエネルギーが一杯詰まっている!・・・卵さん」です。
タンパク質はもちろん、脳細胞を活性化して下さるというコリンや、抗酸化作用のある必須アミノ酸までも含まれていて、また代謝を高める効果までも。 👀
・・・ちなみに、お江戸の当時では、吉原遊びをする折にも男達が、「力をつけよう!!」という事で、茹で卵屋から買い求めて食しては、勇んで中遊びに出掛けた・・・という話なんかも残されております・・・★ 😅💦
さて、庶民に解禁になった卵さんは、その後は「卵百珍」なる料理の専門書まで出版されるほどに、超(!)のつく人気者になりました♡ (^-^)
ちなみに当時の卵さんのお値段って、1個で600~800円もした(!)んだそうですが★
「宵越しの金は持たねぇという話で、有名な江戸っ子☆」さん達にとっては、そんな金額だったにも関わらず(!)
例えば「滋養を付けるための病人食」としてはもちろんの事、はたまた、そうではなくても(!)
・・・食べれば力がつくし、手軽だしで、とーーっても愛されていたアイテムだったようです♡ (〃∇〃)
土鍋使いで、この・・・ふわふわっとしたメニューに挑戦をしてみませんか?
うまく膨らんだら、そく食べ!
成功して、嬉しいメニューです☆ (^_^)/
(2018.2.12 文責・山野亜紀)
(料理・器/清水紀子)
〇2018年2月のお膳