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第54話 真剣と、真剣に向き合った日(2017年10月)

●雨がだらだらと降って見たり、台風が来たり。

 あまりスッキリとしない2017年の10月でしたが、皆さまいかがお過ごしでしたか。
 ・・・10月といえば、まずは今の私の基礎を築いたともいえる、お師匠!
 殺陣師の林邦史朗先生の命日が、29日でした。

 師匠が亡くなられてからの2年間は、私の新しい生き方を考えるための日々でした。 (‘_’)

●・・・そして今思えば、私の父の命日も10月でした。

 10月というのは、私にとっての転機の月なのかも知れませんね。
 振り返れば、父が亡くなってから、私たち家族の生き方も一転しましたから。 😅💦
 ・・・はてさて、父は山形の生まれで、農家の大家族で育ちました!
 10人兄弟の、男兄弟では末の子供だったので、父は外に出て身を立てるしかありませんでした。

 そのため上京はしてみたものの、お金がないので大学も中退。
 あちこち流れて、ようやくに会社の代表取締役になりました。
 ・・・さて父は、倒れた翌日に病院で亡くなりました。
 会社の事務所に寝泊まりが多かった父と私は、ほとんど一緒に暮らすことはありませんでしたので、父の  性格や人となりが、実は今もあんまりよく判らないでいたのですが・・・。

●師匠が亡くなり、私は四柱推命という占い師の資格をとりました。

 ・・・この占いは「生年月日で占う統計学☆」なので、私はまず父や母の人生や兄の人生など勉強の為に見たところ、私の父は大変珍しい星のもとに産まれていた事が判りました(!)

 私が習った占いは、言うなればまずは、自分の星(持って生まれた傾向や、パワー☆)を知り(!)
 持っている星の傾向を活かし、願わくば「自分が行きたい運命」に近付けていけるように。
 ・・・そんな占いです。
 父(写真下・右の後ろの列真ん中)が亡くなって、30年経ってから「父の持つ星を通して」初めて、父という人が身近に感じられるようになりました。

 もともとこの占いを私は、
「人が関わる例えば、仕事運が良い相性であるとか、気が合う性だとかに、法則といったモノはあるのか?」
 という興味から、習ってみたモノでありました。

●もちろん、ご師匠とのご縁も占ってみました。

 ・・・ところが、林先生は何しろ昭和初期のお方なので、誕生日が不明瞭・・・。
 とにかく年末年始に産まれようなら、なんでもかんでも、誕生日を元旦にしてしまうご時世です★ 👀
 なので逆に、占いから誕生日を推測できるモノかと調べてみた処、確率ではありますが、これだろうという処にも行き着けました。 (^_^)/

 占いを通して「今は亡き母の人生」に触れる事も出来て、この占いはしみじみ、習ってみて良かったなぁと感じました♡
 この10月はとにかく、そんな父から兄が受け継いだ「実家の会社の決算!」があったり。
 そちこち、お祭りで試斬演武をしたり、殺陣を披露したりしながら。
 振り返ればチョコチョコと、よく動いた日々でした。

●・・・そうそう、これはちょっとスピリチュアルな出来事だったのですが。

 手帳をひっくり返してみると、「御霊鎮め(みたましずめ)」なんていう儀式までも、やってました! (^▽^;)
 2017年9月末で仕上げに出して、ようやくに揃った兄弟についてですが、もちろん真剣が2振!
 勧める人があって「儀式の行い方」を教わり、朝から禊ぎ(みそぎ)に始まってともかく、慣れない私には大変でした・・・★

 もともと、師匠と共催していた「サムライ体験(真剣試斬が体験できる)ワークショップ」の再開を願う声が多くあり。
 ・・・人様に教えるとなると、刀は高価な事もありますが、その目利きが難しい事が一番のネック(!!)になりました。 👀

 ただ買うだけなら、お金さえあれば買えます。
 ・・・でもでも、「刀の形をしているだけのモノ」や、性能の良くないモノに当たる危険性が高く・・・★
 お金を掛けるなら、掛けたくらいの「質の良いモノを手にしたい」と思い、ほうぼうを訪ね歩きました。

●もちろん、そちこちで品評会はあります。

 でもそうなると、訪ね歩く場所が増えるばかりで★
 経費が掛かるばかりか、良いモノに巡り会える可能性は、いかばかりなものか・・・。 ( ̄_ ̄ i
 先々で相談をしまくった処、秩父の野村寛一先生より、土地の刀鍛冶が鍛錬されたという「打ち下ろしの刀身」を2振り分けて下さいました。
 ・・・これも林道場で10年以上、林先生を通しての交流がなければ、こんな幸運には巡り会えなかった事でしょう☆

 もちろん刀身(写真右・参照)だけではダメなので、拵え(鞘や柄、鍔といった部分)を付けるのですが。
 ・・・時代劇でもおわかりなように、こちらは単体でも販売できる美術品☆・・・ですから。
 お金を掛ければ、掛けただけ美術品(真剣は、日本では美術品扱い♡)の値打ちはあがりますが、私が所有したいのは稽古用の刀です。 (´_`。)

 ・・・元来「真剣」って、1度試斬してしまうと価値がぐっと下がってしまうんです★

●さて譲り受けた刀身はまず、美濃の国の刀屋さんに送ります。

 ところが、その拵えを作る作業分業制なんです。 👀
 ・・・兄の風雪が3ヶ月、弟の波雲は5ヶ月掛かってようやく、私の手許にやって来ました♡
 (写真下は、美濃に行ったついでに寄った大垣城♡)

 ところで7月のイベントで、兄の方で試斬をした時に思ったのですが・・・。
 何だか、今までの刀に比べて、「刀が若いような気」がしました。 (゜_゜ )
 それで兄弟が仕上がって揃った処で、「御霊鎮め」を行った方が良いとのアドバイスを受けました。

 ・・・そんな儀式のやり方なんて、私に判るモノではありません★
 一つ一つを教えて戴いて、朝一番から買い物に出てもうもう、総てを終えた頃にはクタクタでした・・・。 (T_T)
 慣れない事をやり遂げるって、ホントに緊張の連続ですよねっ。

●そういえば、私はかつて「神道(しんとう)」についての勉強会に 参加した事があるのですが。

 ・・・刀、日本とくれば、それは神道なのかと想いますが、その折の講師の方曰く、
「神道というモノはおそらく、日本では縄文時代から根付いったモノであっただろう・・・」とのこと。 👀

 例えば「塩で清める」であるとか。
 神社で何故に祈るのか・・・などなど。
 日本では、だれも意識はしていなくても、その生活に自然に擦り込まれている習慣のような・・・。
 神道とは、そういう「一つの宗教といえば、宗教」なのではないかとの、お話でした。

●そして儀式は何とか、終えたのですが。

 初めてのことなので、無事に終えられたのかと心配になったりで、逆にこちらの方が怖くもなったりして★
 気持ちを静めるためにも、京都に1泊旅行にも行ったりしました。 😅💦
 (写真下は、貴船神社)

 この年はちょこちょこと、京都に行っていましたね。 (^▽^;)
 facebookで「京都のご当地イベント」が紹介される事も、増えたからでしょうか。
 ・・・今までそんな事に興味もなかったのですが、今年は積極的に動いてみたのもまた、四柱推命の影響があったからとも言えます。

 10月は師匠と父で、9月は母の命日でした。
 ・・・母もそういえば、旅先の旅館の湯船で永眠をしたので、私にとっては今も、9~10月ってきっと節目の月なのでしょう。 👀
 また新しく1年、胸を張って生きていけるよう心掛けていきます♡
 どうぞ、たいさんのご縁と笑顔に触れられますように。 (^-^)

 「日本刀が美しいのは、何故か」

 ・・・もし人が私に尋ねたなら、私はこう答えます。
 おのれの心を磨くために、美しく、ただそこにいて下さるためだと。 (^_^)/
 (2017.10.31 文責・山野亜紀)


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