ここらで一息、付こうかな。
旅先の宿で、こさえてもらった大葉のおにぎり、
水と一緒に独り頬張る、次の宿場まで、あと4里・・・。
- ★2人分の材料です。
- 米・・・・・・2合
- 大葉・・・・・・8~10枚
- 塩・・・・・・適量
- 好みの漬物・・・・・・適量
- ご飯は普通に水加減をして、いつも通りに炊く。
- 炊きあがって15分ほど蒸らしたら、天地を返して、飯台(もしくはボウル)にあける。
- よく洗った大葉は水気を拭き、くるくると丸めてから、端から千切りにする。
- ご飯の粗熱がとれたら、塩小さじ1/2と3の大葉を、散らすように加えてバランスよく混ぜる。
- 手を濡らし、手塩を付けて4を適量取って、俵型に握る。
- ザルや器に盛り、漬けものを添える。
●今や、スーパーやコンビニでは、信じられない位の種類が並ぶおにぎりコーナーです。
さて、おにぎりと言えば・・・私の個人的なお話になりますが★
私の亡き母のお弁当の定番といえば、「おにぎりに茹で卵☆」で、このセットが王道でした・・・。 😅💦
何しろ「昭和一ケタの時代に産まれ育った母」にとっては、何かの時のヘルプのお食事がこのセットであったのだと、何度も語っておりました。 👀
「母が若かった当時」といえば、第2次世界大戦が終わった直後で、就職難の時代でした・・・。
「男1人に、女がトラック1台(!)」と言われるほど、日本の人口の男女比は激(!)傾いていた時代で、特に就職ともなれば、
「当時の私が26歳だったら、だけど女性の募集は24歳まで(!)といった感じが続いて・・・」との事。 👀
今でもアルバイト斡旋やら、就職情報誌で見掛ける「募集要項での、年齢ワク」。
なかなか、当時の母の年齢まで募集して下さる企業は、大変に少なく(!)
・・・はたまた、ようやくに就職できても、相次いでやって来るのは企業の倒産(!!)・・・★★★ (>_<)
●そんな当時も、外食産業が全く無かった訳ではなかったそうですが★
風邪を引いたりして、具合が悪くなると、そんな場では食事を作る気も起こらず★
なので「寝込む前」にはまず、ゴハンを炊いて、おにぎりと茹で卵とお茶を魔法瓶に入れて。
・・・そうして枕元に仕込んでから、医者からもらって来た薬を飲んでバッタリと倒れ・・・。
熱が冷めてお腹が空いたら、枕元のおにぎりを食べて生き永らえたのだと、ホントに何度も、彼女は語っていたものです。 👀
●母のおにぎりは、いつも海苔で巻いたモノでした。
ですが板海苔の文化って、お江戸は五代将軍・綱吉の頃に始まったと言いますから、それまでのおにぎりと言えばきっと、こんな感じだったのではないでしょうか。 (゜_゜ )
そして時代劇でおにぎりといえば、よく「竹の皮に包まれて」ありますが、コレには殺菌作用の効果があり!
対する大葉も、あのシソ特有の香り成分には、強い防腐作用があるのだとか♡
●シソの効能を調べてみたのですが、以外に豊富です♡
細胞の酸化を防ぐと言われるカロテンが豊富で、アレルギーに効果があるとされるアルファーリノレン酸は、体内でIPA(イコサペンタエン酸)に変わるため、血液がサラサラになって、老化も抑制してくれます♡
・・・そういえば、シソを活かした健康食品も、増えてまいりましたよね。 (〃∇〃)
古来よりシソは、夏のこの時期には嬉しい、食欲増進や精神安定効果もあるのだそうで、日本人の心と身体を守ってくれた、とても有り難い食材なのであります。
紫蘇は、ヒマラヤや、中国南部の辺りが原産地だと言われ。
そして日本にはやっぱり、中国を通して平安の頃にやって来た・・・であるとか。
いやいや、「新潟では、2500年前の土器と一緒に出土した(!)」事から、実は5000年も前からシソさん、日本にお暮らしになっておられただとか、様々な説があります★ 😅💦
・・・弥生の頃に伝来したお米と一緒に、こんな素朴なおにぎり、いかがでしょうか。
真っ白なお米に、目にも嬉しい爽やかな緑。
その香りも、そっとアナタを癒やしてくれるかと、願います・・・♡
※こちらもよければご参考まで。
※☆「目に大葉(?)鮎に紫蘇だよ、日本人」~水無月の旬(2015年)
(2017.8.21 文責・山野亜紀)
(料理・器/清水紀子)
〇2017年8月のお膳