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第46話 火縄銃を撃ちに☆ (2017年3月)

●2017年も3月に入り、世間は春と言うよりも、確定申告の時期が★

 ・・・皆さま、マイナンバーを結局どうされておられますでしょうか。 (-_-;)
 もろもろ支度に手間取りましたが、どうにかこうにか、税務署関係も終わらせた今日この頃の私こと山野亜紀です★

 ところで、「林流・殺陣の稽古会」というモノを某所で始めております。
 昨年から、甲冑殺陣を習いたいという方やら。
 ただ単に、殺陣というモノをやってみたいという方やら、はたまた「山野亜紀が自主トレでやってる、アレが会得してみたい」・・・などなど。
 そんな声が聞こえてくるようになったからなんですね。 (‘_’)

●最近は「稽古」というよりも★

 「イベント」で行う方が、現在の時流に乗っているんですよ・・・というお話を聞いたので、「人が集うから、やってる感が良い」という提案もあって、ゆるゆると始める事になりました。 👀

 はてさて、林邦史朗先生が亡くなり、ようやく1年(2017年3月時★)とちょっとになりました。
 私は女性なので、どうしても男性陣よりはお仕事の量が少なかった事もあって、「林先生が存命時にやっておられた事なら、やってみたい」という希望がありました。

 そこで、「火縄銃の練習会を開催している方がいる」と聞いたものですから、もともと好奇心旺盛な私ですから。
 それは1回、ともかくもやってみなくっちゃね、と思いました♡ (^_^)v

●何とか具合よく、JRの桶川駅まで辿り着き。

 お仲間の車に乗せてもらって、「ニッコー栃木綜合射撃場」なる場所に連れて来て戴きました♡
 ・・・ところで、私こと山野亜紀は知らなかったのですが、こちらって株式会社だったのですね。 👀
 そういえば(!)
 林邦史朗先生は火縄銃はもちろん、以前は猟銃免許も持っておられたとかで、年に1回とか。
 銃を撃ちに行くんだとか言っておられたんですが、おそらくこの場所だったのではないでしょうか。

 HPを見てみると、クレー射撃、ライフル射撃、エアーライフル射撃の綜合射撃場とあります。
 私たちは、13時くらいにこの場所を訪れたんですが、もうすでに耳が痛いくらいの射撃音が鳴り響いておりました。 ( ̄_ ̄ i)

●何でも、猟銃をお持ちの方というのは。

 まずは、「猟期の間に何発撃つか、警察に届けを出す(!)んだそうですよ。 👀
 とはいえ、獲物を仕留める機会はもちろん、あったとしても、そんなに一度にたくさんの弾を撃つ(!)なんて事もないそうで、しかも残弾の方は、シーズンの終わりに撃ち尽くす必要があるらしく★

 スキートと呼ばれる的が飛び出し、それを皆さん、懸命に狙っておられるんですが・・・なかなかに当たらないのが、世の中なんだとも★ 😅💦
 ・・・そういえば林先生も、
「久しぶりにやるから、当たらない、当たらない」
 などとボヤいておられましたが、結局は、
「もう忙しくって、猟をする時間もないからなぁ~」
 という事で、猟銃免許はお返しになられたと話しておられましたっけ。 👀

 林邦史朗先生の猟銃仲間が持ち込まれた鹿肉やら猪肉、熊肉なんかで、道場でどれだけ、真冬の鍋大会で舌鼓を打ったことか・・・。
 ものすごく、とっても楽しい想い出です♡ (^_^)/

●はてさて。

 その一角で、火縄銃の練習会が行われる事になりました。
 もちろんこの場は、代表の方が予約をして下さっての開催です♡
 稽古事なので、正装での開催を強いられます。
 私は、実はそうとは知らなかったモノで、何の用意もして来なかったのですが、寄居・北条家の当主の血筋であられる若殿が、総てを用意して下さっていたのでありました。 (^_^;)

 もともと、埼玉県は寄居市にある鉢形城跡。
 そこで開かれる甲冑祭りのために、北条の甲冑氏の流れを汲むというメンバーがかれこれ、もう40年くらいの長きに渡って活動をされていると聞きました。 👀
 それで、こうして火縄銃の方ともお知り合いになれてしまったのでありました♡

●今回は、武蔵國鉄炮衆が行う稽古の場という事で。

 高田さんという方から、色々と教わることになりました。
 火縄銃は、武劇館で見たことがありますが、実際に手に取ることはホントになかったもので、ちょっと緊張をしました。 (゚_゚i)
 まずは、何しろ火薬を扱うモノですから、着ている衣服は木綿が鉄則(!)
 ナイロンとかだと、あっという間に燃え広がってしまうからです。
 木綿なら、穴が空くくらいなので被害が少ないとの事。

 そして、とにかく正装(!)という事で・・・。 
 やむなく、甲冑をまたもや着ることになりましたが、今回は畳鎧というモノを着てみました。 👀
 それから、口薬をすり鉢で擦る作業に入ります。
 ・・・細かくしないと、火皿がとにかく小さい(5~8ミリほどの小さい凹み★)ので、入らないからなんだとか。
 みんなで交代して行いますが、支度部屋の中には、なんとな~く火薬っぽい匂いが高まって、ちょっとドキドキものでした。 (^▽^;)

●見ると、フィルムケースがたくさん並んでいます。

 それもそれぞれ、5とか6、最大で10と数字がふられているんです。 👀
 ・・・これは1つのフィルムに、5g~10gの火薬が入っているという意味で、この練習会の為にわざわざ、高田さんが仲間と火薬を計って詰めて下さったものなんだそう。

 もちろん、戦国の世にフィルムケースなんか無いんですけど、(中身が見えるから良いので☆)ラク出来る部分はする事にして。
 「遺し伝える部分はきちんと行っていくというのが、この稽古会でのやり方」なんだそうで、その支度と心遣いに、本当にありがたいなと思いました。 (^-^)

●それから皆さん、それぞれ経験者は撃ち始めたのですが・・・。

 私はまず、初回は見て勉強をしました。
 殺陣師として、すぐやってみるのではなく、まずは見て勉強をする。(見取稽古といいます♡)
 そして、納得をしてから始めるというのが、山野亜紀の流儀でして★ 😅💦
 中途半端に始めてしまえば、つまらないケガに繋がります。
 もちろん、安全面を配慮しての稽古会な訳ですが、そこだけは何としてもも譲れません。

 休憩中に、講師の高田さんとお話をしました。
 そして林先生が遺された映像資料の中に、名和弓雄先生のお姿があった事を話しますと、
「名和先生とは、一度だけ面識がある」
 と仰り、また、
「名和先生のお名前が、ここで聞けるとは思いませんでした」
 との、お言葉でした。

 林先生が亡くなってから、私自身も資料として、名和先生の御本を取り寄せてみたり。
 はたまた、林先生から戴いていた資料を読み返す中で、ホントに名和先生には多くを学ばせて戴いているんです。

●はてさて、それからはいよいよ私も挑戦です。

 まずは火薬は使わずに、所作だけのレクチャーを何回か繰り返します♡
 それから、ようよう火薬を詰めて、口薬を入れて、火縄を点けてまずは5gの火薬で撃ってみました。
 ・・・ちなみに、今回は実弾は使いません。
 後で聞くと、講師の方はもちろん撃つ稽古をされているそうなんですが、それぞれ警察の許可やらがあるらしく・・・★
(^▽^;)

 今回は、「高田さん主催の稽古会に門下生として、参加をさせて戴いている」のですが、実弾となると、またまた手続きがあるようです。 👀
 私は、殺陣師の心得にもなれるようと今回、稽古に参加をさせて戴いたんですが、また機会があればとお願いをして来ました。
 撮影で携わった時に、少しでも役立つよう、今少し鍛錬を詰めたらと願っています♡

●・・・はてさて。

 実弾は撃てませんでしたが、5gの次には、一気に10gの火薬で撃ってみるよう勧められました。 (゜_゜;)
 聞けば、戦国の世では、火薬は一時に3.5gほど使われていたとの事。 👀
 「火縄銃は、反動がない(というより、少ない)」とはよく聞いていましたが、ホントにそうなのか。
 それを確かめる為にも、ここ栃木にまでやって来ていていたので、そこは決心をして10gに挑んでみました。
 ・・・さすがに、こちらの鉄炮は女性には、けっこう重たい★
 火縄銃の抱え方を工夫しながら、所作の一つ一つを確認しました。

 初めて10gを撃ってみたのですが、さすがにけっこうに振動が来て、5センチほどの反動を感じました。
 若殿に再度、構え方のレクチャーをお願いしてもう一度挑戦してみた処、今度は先ほどより反動を感じずに撃つ事が出来ました♡

 射撃場は、25メートル、50メートル、75メートル、100メートルと目安になる場が作られています。
 ・・・戦国の頃は、こうやって生き残る為に銃を撃っていたんだなぁ・・・。
 どんな思いで、引き金を引いていたんだろう。
 そんな事ばかりを思いながら、何回か経験をさせて戴きました。 (^-^)

「楽しいですか?」
 と聞かれる事もありましたが、殺陣師としては、そこばかりに気が取られてしまって、そこまで気持ちがいかないよやな・・・★ (^_^;)

●さて、稽古後には受付で精算をする事になります。

 クレー射撃などをされてる方は、皆さん現代服なんですが、私たちは甲冑やら太刀を身に付けての火縄銃です。
 そちこちで声を掛けられたりして、中には記念写真を求められる方もありました♡
 講師の高田さんに伺うと、
「日本の伝統文化としての稽古だから、正装での参加を義務づけているんですが、火縄銃は珍しいので、とても喜ばれるのです」
 仰っておられました♡

●実際に撃ってみての感想なんですが★

 外で聞いているより、自分で撃っている発射音の方が、数段音が小さく聞こえること。 👀
 ・・・そして稽古後には、髪の毛から火薬の匂いがフスフスとする事・・・。 😅💦

 乗馬教室で、ホコリが凄い日には良く、
「今日は、シャンプー2回の刑だね」
 なんて話をしたりしますが、ホントに2回くらいやらないと、髪の汚れが落ちないという話であったりして。 😅💦
 火薬の匂いも、けっこうに凄くて、それがまた戦国の世に思いを馳せてしまう・・・私こと、山野亜紀でありました。

 武蔵國鉄炮衆と、寄居鉢形城の甲冑メンバーの皆さま、この度はありがとうございました♡ (〃∇〃)
 (2017.3.1 文責・山野亜紀)

 〇2017年3月のお膳

☆「日本原産フキ流し、ホウボウ鳴くよな、日本人」~弥生のエッセイ(2017年)

◎3月のお膳+お弁当☆(2017年)

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