●とにかく見た目で言えば、顔は怖くて身は細い(!)
カサゴ目コチ科コチ属に分類されるという・・・コチさんなんですが★ 👀
漁獲量が少ない割りには味が良く、刺身に天ぷら、ちり鍋に絶品(!)との誉れも高く♡
なので世間一般には出回らずにコチさん、脇目もふらずに、料亭さんなどに一直線!・・・なんだそうですよ。 (^_^;)
その旬は、夏から仲秋にかけてなんだそうですが、けっこうに年中上がっているお魚であるにも関わらず(!)
あまり、巷ではお見かけしない高級魚なんだそうですよ。
・・・外見よりも、中身で勝負(?)
そんなコチさん、なのですが★ (‘_’)
●日本では、太平洋は房総より南に向けての、暖かい海域に生息。
昼は沿岸の、2~50メートル程の砂地に潜り込んでの、たゆたったお暮らしをされており。
ヒラメのごとく、眼だけを砂上に出しての生活なんだそうですが、こうしてエサを待ちわびて、エビやらカニやら、小魚の辺りをお召し上がりになるとか★
また、産卵の時期なんですが、こちらは春から夏にかけてされているそう。 👀
産まれてくる卵の大きさなんですが、こちらは0.9ミリ前後とか。
丸くて、一粒ずつ分かれている浮性の卵で、産卵から1日程度で孵化(!)
1.8ミリほどの稚魚も8ミリ程にまで大きくなれば、あのお姿を形取るようになるそうで、そこから12ミリくらいになるまでは、沿岸浅場の水面近くでふわふわとしてお暮らしになられているのだとか。
食欲の秋を迎えれば、もうその活動はいや増す勢い♡
1年で10センチ、2年で20センチ、といった具合に毎年、規則正しく、10センチずつ成長(!)
ちなみに、20センチ以下は殿方として過ごされるのですが、35センチくらいで大人となりまして。
魚の生態としては、それほど珍しい訳でもないそうですが、50センチを超えると今度は女性に変貌!
・・・ほんとに、魚の生態というのは不思議なモノですよね。 (^_^;)
●さて魚偏に甬と書いて、「コチ」と読ませるのだそうですが。
明治時代に出版された国語辞典「大言海」では、昔の公家かなんかが正装した折に手に持っている・・・。
おぉ、雛人形のお内裏様が持っておられる、アレですね。 ( ̄_ ̄ i)
それを笏(コツ、又はシャク)とも呼ぶのだそうで、もともとはあれも中国から来たモノなんだそう。
かの地では、「役人が、君命の内容を忘れぬようにと、メモをする道具」であったとか★ 👀
日本では、笏紙(しゃくし)に書き付けては、この笏にその紙を貼り付けていたのだそうですが・・・。
コチさん、この笏にそのお姿が似ているから、その名が付いた・・・とも資料にありますが、ほんとかな。 (^_^;)
ちなみに鯒という文字は、コチさん、砂の中から躍り出てエサに飛びつく姿から来ているらしくて、この「甬(よう)という文字」には、跳ね踊るという意味がある(!)のだとか・・・。
●美味しいけれども、今三つほど、ハンサムとは言い切れないせいお姿のせいか。
今でこそ高級魚なのですが、「昔の方々には、評判はすこぶる悪かった(!)」と、資料にはあります。 (^▽^;)
五代将軍・綱吉の頃に出版されたという、我が国の本草書で、「本朝食鑑(1697)」では、コチを食べた妊婦さんが、意識不明の状態に陥った(!)なる記述があったり。
お江戸は六代将軍、家宣の時代に生きていたという「貝原益軒という人」が書いた「大和本草(1709年)」という生物・農学書では、
「性好からず、人を益するなし、或は曰く、蛆(うじ)化してコチになるもの稀にあり」
とまで・・・。 ( ̄_ ̄ i)
コチさん、そう嫌われてまで皆様には、食べて欲しくない(!)という訴えが、あのご面相にまで、至ったのかしら・・・。 😅💦
たしかに、美しい瞳とは言いがたい気もしますが、「コチを食べると、眼が悪くなる」なる記述までも、あったとか★ (そ、そこまで・・・)
●そんな・・・コチさんなんですが。
その美しい白身は、高タンパクで低脂肪(!)
アレルギーや癌、血栓までも予防をするのだとか。 👀
また、その含まれるドコサヘキサエン酸には、老人性認知症の予防にも一役買います♡
そしてビタミンB6、タンパク質の代謝を良くして下さるのだそうで、つまりは消化も良くって、これから徐々に暑くなっていく梅雨の時期には、とても有効な食材になるのだとか♡
そしてコチさん、鯛のごとくになんと(!)頬身が美味しいんだそう♡
・・・なかなか、お目にかかれないお魚なんですが、何処かで見掛けたら、愛してあげて戴きたいと願う・・・私こと山野亜紀であります。 (^_^;)
●さて、もう一つの旬食材、シシトウの方へと参りましょう。
資料を見ていて驚いたのは、シシトウガラシとピーマンが同じ場所で紹介をされていた事です。 👀
・・・たしかに、大きさが違うだけと言われれば、そうかも・・・。 (?_?)
もとは唐辛子と同じ仲間なんだそうで、かのお方を品種改良。
辛みを無くしたのが、ピーマンとシシトウガラシであるとは、広辞苑に。
・・・「和心きらり」、私こと山野亜紀が知らない事って、ホントに多いんですねぇ・・・ガックシ★ ( ̄_ ̄ i)
●さて唐辛子さん、お江戸の頃に、ポルトガル人によってももたらされたのは、あの例の辛い品種の方。👀
甘み種のピーマンがやって来たのが明治初期で、それは欧米からなんだそうですが、広く栽培をされるようになったのは、第二次世界大戦以降との事ですよ。
ちなみに、シシトウガラシの「シシトウ」とは、獅子の頭に似ているからなのだとか。
そして未熟な内に収穫するから、ピーマンもシシトウも青いとの事ですが、熟せばカプサンチンという色素が増えて、黄色から朱色、そして赤へと変わっていくのだそうですよ。 👀
・・・まぁ、パプリカな訳ですが、青い内は未熟なので食べにくく、育つにつれてクセもなく甘くなって、生でも食べやすくなるんだそう。
●さてシシトウガラシさんは、見た目は、青唐辛子?という感じではありますが、辛みはありません。
5~6センチに育ちますが、特有の香りと苦みが特徴との事。 👀
まぁ10個に1つくらいは、辛いモノが混ざっている事もあるとも。
育つ過程で、ストレスが掛かったりすると辛みが増すことがあるそうですよ。
ストレスって、やっぱりいけないんだなぁなんて、私こと山野亜紀は思います。 (^_^;)
またシシトウにも幾つか種類がありまして、10センチ以上の大きさに育つのは、満願寺とうがらし。
・・・これって初めて知ったのですが、実は京野菜だったのですね。 😅💦
京都は舞鶴市、万願寺地区で栽培されていたのが名前の由来で、肉厚で柔らかくて甘く、辛みは少ないのが特徴。 (^-^)
そのままで加熱してしまうと、中の空気が膨張して破裂してしまうので、切ったり、穴を空けたりしてからの方が、良いそうですよ。
●その他には、お江戸の頃よりやはり、京都は伏見地区で栽培されていたという・・・甘長とうがらし。
こちらは、15センチほどの大きさにまで成長♡
大きく育つだけに肉質は厚くて、ほとんど辛みはありません。
その他、「ひもとうがらし」という、見た目はインゲンか、といった種類もあるそう。
こちらは主に、奈良県で栽培をされているのだとか。 👀
そんな・・・シシトウガラシさんなんですが。
広辞苑には、美しい肌を保つ栄養素が豊富(!)とあります。
とにかく、女性にはオススメな美容野菜なんだとか♡
青いクセにビタミンCが多くて、しかも加熱しても壊れにくい(!)
こちらはコラーゲンの生成を助け、これから暑くなっていく夏に向けて、紫外線から受けるメラニン色素を撃破!
皮膚の抵抗力を、高めて下さいます♡
緑の濃いものほどカロテンが多くて、これが免疫力を高めて下さいますし、含まれるカリウムには高血圧予防も♡
そして、含まれる食物繊維は便秘解消効果も。 (^-^)
また、あの若干ある辛み成分には、夏バテ予防、疲労回復にも一役買うそうですし、あの香りにも実は、血栓予防の効果があるそうですよ。 👀
・・・これから暑くなっていく時節です。
かの方の滋養を思い、愛してあげようではありませんか。
(2016.6.1 文責・山野亜紀)
〇2016年6月のお膳