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第31話 邦劇公演、無事に終了致しました~☆(2015年12月)

●2015年12月の更新が、なんと暮れ押し迫って29日に(!)

 ・・・自分でも、今月はどうなるかと思っていたのですが★ 😅💦
 毎度の如く難産だった旬エッセイをなんとか更新出来たので、今日こちらも更新になるモノかと・・・うーむ。
 クリスマスなのに今年は、ケーキもパーティーもなく日々、暮らしている昨今の私こと山野亜紀です★

 このHPの健康アドバイザーであられた林邦史朗先生が亡くなられて、もう2ヶ月になろうとしております。
 今回は、その辺りも絡めながら、何故にこちらの公演の殺陣を、私が振り付けるに至ったのかを、お話させて戴けたらと思います。

●山野亜紀は、殺陣師・林邦史朗先生の代理として、劇団ひまわりの殺陣講師になりました。

 それは、1999年の事です。
 林先生がロケの時やら、はたまたスタジオ撮影でスケジュールが合わない時・・・などなど★
 ちょいちょいと使って戴けるようになり、2014年には有難くも「NMBのナイショで限界突破!」という番組で、女性としては稀な殺陣師デビューを、しかも映像でさせて戴きました。
 舞台ではあっても、映像での殺陣師デビューはなかなかに難しい昨今でして、それを許してくれた林先生は、本当にお心の広い方だと思います。

 そんな林先生でしたが、体調が悪いながらも、
「動いていた方が、気が紛れる」
 そう仰って、8月26日の水曜日は、若駒アクションクラブの稽古まで見ておられました。
 ・・・ちなみに、このアクションクラブは1976年に、林邦史朗先生が自ら創立(!)
 当時は、殺陣やアクションを教える場が余りなかったとかで、林先生がボランティアで始められた稽古場した。 👀

●・・・ところで私に、突然の代講依頼があったのは、8月の28日の事でした。

「急に、入院する事になりました」
 驚く間もなく、事態は刻々と変わってゆきます。
 ・・・先生の病状が詳しく判ってからは、今まで16年も林先生の代わりとはいえ、殺陣講師の仕事をして来たという事で、こちらの「講師の仕事を引き継ぐ」のと、9月頭に劇団で催されるワークショップの代講と、12月にある公演(邦劇)の立ち回りも、私こと山野亜紀が振り付けるようにと、林先生から言い渡されました。
 それが、・・・9月頭の事です。

 さて、「邦劇」というのは造語だそうで、時代劇にとどまらず(!)
 日本舞踊・所作・アクション(殺陣、擬斗)を中心とした演劇スタイルのこと。 👀
 劇団ひまわりで長らく、日舞のレッスンを手掛けておられる藤間藤三郎先生が演出や所作指導に当たられて、林先生が殺陣を振り付けるこの研究生の公演は3年前に始まったとの事。 👀

 藤間先生は、実は元・俳優座の研究生であられたそうで、林先生が本来なら引き続いて殺陣を手掛ける処を、私こと山野亜紀が引き継ぐ形となりました。
 劇団ひまわりには併設の劇場があり、昨年はこちらで「林邦史朗の殺陣ライブ公演」もやらせて戴いた場所でもあります。

●その稽古は、9月から始まりましたが★

 ・・・そこは、一応は林先生より幾つかプランも託されてはいたのですが、脚本の変更などなどで、自分ですべて考える羽目となりました。 (^^;;

 あらすじなんですが。 😅💦
 剣術修行に励む天童梅太郎のもとに、見知らぬ小間物屋に託された1通の文が。 👀
 それは、梅太郎が諸国を回っていた時に知り合った剣友、沢田清十郎からの救いを求める文であった・・・というもの★

 立ち回りとしては、主人公・梅太郎と美富由が、剣術の稽古をしているシーンと。
 過去、剣術修行で訪れた沢田清十郎の道場で、まずは門下生2名との試合風景に続いて、いよいよ道場主である清十郎との試合の模様を。
 最後は、清十郎を救うべく、土蔵での乱闘シーンという事で、
「立ち回りは、余りないんですが・・・」
 と仰る藤間先生でしたが、頭をこねくり回して色々と振り付けてみました。 (^_^)v

●まず初めは、「道場の門下生が、習った組手を稽古している様子」を。

 美富由と梅太郎の稽古風景なので、2013年のNHK「塚原朴伝(堺雅人・主演)」の折に、林先生が創作された「鹿島の太刀の組手」をアレンジして、剣術の稽古風景をまず、拵えてみました。 👀

 また、過去に行われたという試合風景の回想シーンでは、3人と立ち合う事になるので、まずは「試合経験が全くない人の、試合風景」を。
 ・・・これは、今回は子役が10名ほど出演して下さっていたのですが(私こと山野亜紀は、そんな事とは知らなかった★)、それが子供達には大好評の一場面となりまして、舞台上できゃぁきゃぁと笑ってもらえたのが、とっても嬉しかったです♡ (^_^)v

 その後は、「試合経験はあるけれど、結局は梅太郎に負かされてしまうという・・・道場での立ち合いでの、試合風景」を。
 ラストは、「剣術の達人同士の、相討ちに終る試合風景」です。
 ・・・最後は、いかにも「ヒーロー救出の、大立ち回り」をと頼まれて、昨年度・一昨年度の先生の振付を過去、見てはいたので、何とか振り付ける事は出来ました。 (^-^)

●ところが、本来なら「殺陣の振付のみ」のハズだったのですが★

 時代劇という事で、藤間先生にもご相談を申し上げて、侍の所作や、抜刀などの魅せ方、道場での所作やら、刀の受け渡し、試合での足の運び・・・などなど★
 我ながら、あんまりにも細かい指導に過ぎるかなぁ~などの反省点もあり。
「ちょっと色々と、細かすぎるんじゃないかしらん、もっと自由にしてもらった方が、役者の皆さんにも楽しめるのじゃないかしらん」
 ・・・などと思いつつ★
「でも剣術の試合なんて、きっと誰一人として、経験者はいないだろうし・・・」 👀

 それは、私こと山野亜紀とてさすがに、剣術の試合経験まではありませんが★ 😅💦
 林先生の道場で経験した「護身術でのソフト短棒での試合」やら、さまざまな剣術流派の組手などから、幾つかヒントを得て振り付けていきました。 👀
 こういった流派の組手は、「林先生が、映像などを見ながら振り起しをしたアンチョコ★」がありまして、大河ドラマの「新選組!」や、「武蔵~MUSASHI~」の折には、こちらを参考にしながら、ずいぶんと稽古内で実践していったものでした。 (^_^;)

●さて、今回の公演で使用してみたのは、以下の通り★

 神道無念流の組手で知った、十字受け。
 北辰一刀流の、天地人陰陽の一本から、応じ返し。
 柳生新陰流の組手、必勝より、足捌きを取り入れる・・・などなど。
 宮本武蔵の、十字愁候之身なども。 👀

 始めた当初は、「難しいから、もっとカンタンな手に変えてみては」なる意見もありましたが、みんな「逆に、難しいからこそ頑張ってくれた」感があり、これは良かったようにも思えます。
 この年の25日に「劇団ひまわりの納会」がありまして、邦劇に参加した研究生とお話をしたのですが、彼らにとってはやっぱり「時代劇は、難しかった(!)」そうで、でも「殺陣の時は、楽しかった」と言ってもらえて、これはこれで大変に嬉しいお言葉でした。
 色々と、・・・余りにも色々とあった2015年が、暮れようとしています・・・。

 「和心きらり」、今年1年ありがとうございました。
 毎度、私こと山野亜紀のエッセイを読んで下さっておられた林邦史朗先生ですが、先生はこのHPでの永遠の健康アドバイザーです♡
 皆さま、良いお年をお迎え下さい。
 (2015.12.29 文責・山野亜紀)


 〇2015年12月のお膳

☆「年末だぜ、ゴボウ抜き!カレイに生きろや、日本人」~師走の旬(2015年)

◎12月のお膳+お弁当☆(2015年)

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