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第32話 カニは、お好き?(2016年1月)

●12月のブログのアップは、26日でしたね。 👀

 それよりは、前に仕上げてしまいたい・・・と思ってはいたのですが★
 年が明けてもどうも、今一つ調子があがりません。 (^◇^;)

 そんな・・・私こと山野亜紀でしたが、2月3日の節分を過ぎれば、少しは運気も変わって来るとか聞きました★
 あせらず一歩一歩、着実に生きてゆけたらと思っております。 😅💦

●・・・はてさて。

 毎年、お正月を迎える1月の旬食材には、ちょいとお目出度いモノだとか。
 ・・・少ない予算でありながら、ちょこっとだけリッチなモノを添えたいと願ってしまう・・・私こと、山野亜紀でございます。 (-“-)
 2014年の1月の旬食材は、お目出度い席でも良く扱う「タコ」でした。 👀

 また昨年はといえば、私こと山野亜紀が大好物で、冬の味覚である鴨・・・。 😅💦
 かような訳で今回は、お目出度いモノという事で、カニがが旬食材なんですが、実は・・・私★
 余り、カニというモノに萌えを感じたことがないのでございます~・・・。 (^▽^;)

 何しろ、幼少のミギリより、昭和一ケタ年代産まれの母親からはもちろんのこと、明治産まれの祖母に至っても、
「ゼイタクは、敵(!)」
 と、教わって育って来たからなのでございます・・・★

 なので、私こと山野亜紀の実家の食卓には、カニさんの姿は、殆ど出没して来ません★
 ・・・たまにあっても、カニクリームコロッケくらいなモノだったでしょうか。
 それも、「どの辺りが、カニなのか・・・★」 と、思わず呟いてしまうような辺りの代物でありました。 (^_^;)

●・・・そういえば、カニによく似た「カニカマ(!)」って、ありますよね。 👀

 ですが、私の母というお人は何しろ、昭和20~30年代の頃には、料亭で仲居のアルバイトなどした経験のある方で。 👀
 当時は、馴染みのお客様にずいぶんと色々とお料理の味見をさせてもらっていた のだそうで、とーーーっても舌が肥えていた人のよう。 (゜-゜)

 なので、
「こんなウソのカニなんか、ウチでは買わないわっ!」
 とか言ってしまうようなお方だったので、ホントにカニさんが食卓に並んだというのは、私の実家では例えば、超(!)のつくような特売日であるだとか、お正月くらいなモノだったのでした。 😅💦

●さて、このカニさんなんですが。

 この方、昔からずいぶんと人々には愛されていたお方のようで、「贈答用としての役目」も多く担っていたようです。 👀
 やはり、茹でるとキレイな赤色に染まるからでしょうか♡

 古来から日本では、赤い色は太陽や日、血を象徴する生命の色とされていて、魔よけの力があると、信じられてもいました。 👀
 この色には、「宮廷行事や儀式に、多く取り入れられてきていたなる歴史」が、今もこの国では連綿と続いていますよね。 (〃∇〃)

●・・・そうかと思えば★

 平安の頃に編纂されたという歴史書「日本三大実録」によりますと、清和天皇の側近であった僧正法印大和尚位真雅(かの有名な真言宗の、空海の弟)が卒去(そっきょ・つまり亡くなった)時の事。
 彼の進言で、山野の狩猟を行う事はともかくとして、摂津の蟹胥(かにびしこ・カニの塩辛★)や陸奥の鹿醋(しかす・・・鹿の酢漬けの事?)を、食膳には出すなと言い付けてあったり。

 これは、「自分が死んだからには、当分は殺生はダメだよ」という事なのか、それとも「高級品は食すな」という事なのか・・・???
  なかなかカニさんと一口に言っても、謎な記述もあります。 (^_^;)

 そして、室町の頃にもなりますと今度は、公家の三条西実隆が遺した日記、「実隆公記(さねたかこうき)に、越前蟹を贈答なる記述」も出て来ます。 👀
 ・・・おぉ、そちこちの土地で愛され、土地特有の名前で愛されている・・・このズワイガニさんが、ここで「越前蟹」として、ブランド名を確立されていようとは・・・。 ( ̄_ ̄ i)
 北の戦国武将・朝倉隆景も「大蟹を贈答した」なる記述もありますし、やはり新潟の辺りだとこのカニさん、よく獲れていたでしょうから、大活躍だったようなんですね♡ (^_^)/

●そんな・・・輝かしいカニさんの歴史だったんですが★

 1972(昭和47)年にもなると、私の母に言わせるなら「紛(まが)い物の登場」か・・・? (^_^;)
 石川県七尾市にて、「珍味かまぼこ・かにあし」なる商品が登場するのです・・・★
 そんな・・・。
 カニのご当地・北陸で、そんな事をして良いのかと思ってしまった・・・私こと山野亜紀なのですが★
 こちらは、なんと(!)
 実は、蒲鉾の産地(!)なんだそうですよ。 (^▽^;)

 そういえば、私の母はよく、お正月の蒲鉾を口にしては、
「これは、本物の蒲鉾の味じゃないわっ」
 などと口にしていましたが★
 ・・・それは、薄利多売が横行する今日この頃ではございますが、「七尾市産の蒲鉾は、きっと美味しい本物で、だからそれは、とーーーっても売れていた(!)」のではないでしょうか。 👀

 それが証拠か、これが1982(昭和52)年にもなると、もどき商品販売戦略(!)」に火が吹き、とうとう300億円市場(!)にまでも、膨れ上がっていったなるという記述が・・・あぁあ★ ( ̄_ ̄ i)
 カニさんを筆頭に、帆立に数の子、さらにキャビア風味を謡うモノなど、種類も豊富に。 (^^;;
 ・・・なんだか、これで良いのかと思ってしまう・・・私こと山野亜紀なのでございます★

●そんな・・・一世を風靡するような事件までも、お持ちになっているカニさんなんですが★

 日本人には、とっても愛されていますから、多くのコトワザやら何やら。
 そちらの方面でも、活躍をされておられるんです。 👀
 「かに・かくに」というのは、「カニの角煮」の事ではなくって、古くは日本初の和歌集である万葉集で、「あれこれと、いろいろと」なる意味で、五・七・五の初めに良く用いられる言葉であったり。 👀

 蟹草なるシダ科の植物が、東南アジアの辺りでは生えていたり。
 「カニ」という言葉が頭に付く動物(蟹蝙蝠など★)も、多く生息しています。 👀
 ・・・美しい処では、蟹星雲は真夏の空を彩りますし、蟹鳥染(かにとりぞめ)とは、貴人の着る産着の色であったり。

 「蟹の穴這入(あなはいり)」は、慌てふためく様を表す言葉ですし、「蟹の念仏」とは、口の中で何やら、ぶつぶつと呟く様。 😅💦
 ・・・ちなみに私こと山野亜紀は幼少の頃、母の意向で日舞を習わされていたのですが、その時に使っていた舞扇(もちろん、普通の扇でも)、要の部分「蟹の目」と呼ぶ事を、今回初めて知りました。 👀

 また「蟹は甲羅に似せて穴を掘る」とは、「人は、分相応の考えや行いをするものだよね」という、けっこうに達観したお言葉であったり。 👀
 ・・・はたまた、宮中の煤払い、つまり大掃除の事を「蟹払い(又は、蟹祓・かにはらえ)」と呼んでいたり・・・などなど、けっこうに色々な処でカニさんの名前は使われています。
 ちなみに柔道だと、「蟹挟みなる技」もありましたよね。  (゜-゜)

 特にカンドー(!)したのは、京都には蟹満寺(かにまんじ)なるお寺さんがあるそう。 👀
 木津川市にある真言宗のお寺だそうで、「一少女が、蟹を救った功徳で」・・・なんと(!)
 蛇の害を、免れる事ができたというお話がありまして・・・。 ( ̄_ ̄ i)
 かような訳で、その少女の両親自宅を寺に変えて、蟹と蛇の冥福を祈ったのが由来で、このお寺さんの歴史が始まったのだという・・・うーむ。 😅💦
 また、こちらに納められている本尊の「釈迦如来坐像」は、白鳳時代(大化の改新から、飛鳥時代にかけて★)の傑作なんだそうですよ。 (゜-゜)

●よもや「カニさんのお話」で、こちらのエッセイまで埋まるほどのネタがあったとは・・・。

 昨今は、スーパー西友のプライベートブランド「みなさまのお墨付き」で、高価だとばかり思っていた蟹の缶詰めが、1個189円(2016年1月現在★)である事を知ったり(!)

 カニのほぐし身(パック入り)が実は、かな~り廉価である事も知って、ホントに驚く事が多かった私こと、山野亜紀なのでございました★
 思い込みよりも、まずはマーケティングリサーチを・・・。 😅💦
 新たな世界に飛び込めそうな・・・1月の事でありました。 (^^;;
 (2016.1.1 文責・山野亜紀)


 〇2016年1月のお膳

☆「やって来たか、ホウレン草!蟹はお好きな日本人」~睦月の旬(2016年)

◎1月のお膳+お弁当☆(2016年)

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