●ゴボウさんは、かつてはヨーロッパでも食用とする時期があった(!)・・・らしいのですが★
今では食用にするのは、日本だけなんだとも言われておりますっ! 😅💦
そして「ゴボウの野生種は、ヨーロッパから中国は東北の辺りで生息」と言いますが、どうも縄文の辺りで、日本には「草木として入って来た」とか・・・いやまだ来ていなかったとか(所説あります)★
また正式に伝来したのは、中国を経て日本に(本来は「薬草として」)の伝来だったとか、言われております。 👀
・・・さて牛蒡サンは、キク科の野菜なんですけど、関西では根の短い品種が多く。 👀
逆に関東では、長根の品種が愛されているのだとか★
春蒔きと秋蒔きのモノがあり、春なら秋~冬にかけてへの収穫の運びに。
秋蒔きならば、翌年の6月以降に収獲となりますが、同じ土壌での連作は不向きとあります。 ( ̄_ ̄ i)
主に根を食べますが、葉の部分を食べる地もあるそうです。
●・・・ちなみに、真ん中に空洞の空いている「堀川ゴボウ」なる品種があります。 👀
これは、本来はよくある細いゴボウであったのが、豊臣秀吉の栄華が薄れた辺りで、聚楽第(という事は、大坂★)のお堀が、市民の掃き出した塵芥で満杯(!)になってしまったなる時期があり・・・★ ( ̄_ ̄ i)
ここにどうも、捨てられていたゴボウの尻尾かなんかが(何しろ、ゴミで満杯だったくらいですから、栄養事情は良かったでしょうから)いつしか芽吹き★
・・・考えようによっては、1年で育つ処を、2年越しで生育してしまったので、ぶっといゴボウに育ってしまった(!)という品種なんだそう。 😅💦
このゴボウの調理法としては、一番古いのが室町時代から続く、この「和心きらりレシピ」でもご紹介をしている、たたきごぼうです♡
室町後期の、公家の日記にも登場しているお料理だそうで、お江戸の頃には、正月料理の定番になるまで出世を果たした(!)というから、驚きです。 (^_^;)
●さてゴボウの調理法というのは、私こと山野亜紀の想像以上に多くありまして★
きんぴらごぼうは、19世紀初頭(つまり、十代将軍家治の時代辺り★)から始まったそうですが、牛蒡を笹がきにする技法は、江戸の初期にはすでに産まれていたとも。 👀
・・・お茶席(!)では、ゴボウを茹でて叩いて、米粉や砂糖を加えての牛蒡餅なんてのも、古くから作られていました。
揚げたり、煮たり。
牛蒡さんは、広く慕われていた食材のようです。 (〃∇〃)
その慕われようは、言いまわしの一つにも多く例えられ、たとえば他者を振り払って抜き去ってしまう「牛蒡抜き(!)」とか。
はたまた、お正月の注連飾(しめかざり)の一種としての「牛蒡注連(ごぼうじめ)」やら、反物の染めで「牛蒡縞(ごぼうじま)」(写真・下)
犬や猫で、尻尾の短いのを指しての「牛蒡尻(ごぼうじり)」・・・などなど。
俳句の季語でも、「牛蒡抜く」やら「牛蒡蒔く」などなど。
色々に、見受けられます。 👀
●そんな・・・牛蒡さんなんですが★
成分の 8割が水分(!)なんだそうですが、特出したビタミン類も含んでいません。
ところが(!)
何といっても「牛蒡サンの奥義は、食物繊維の宝庫(!)」
・・・何故って、本来は・・・この食物繊維。
「水溶性」か、「不溶性」かとで分かれていて、これは両者が揃わないと活躍が出来ない(!)という、難しい代物なんだそうですが★
どんな食材でもそれは、大抵の場合は、そのどちらかしか持ち合わせがなく・・・。 (^^;;
ところが、牛蒡サンはそうではありません(!)
両者を併せ持つ牛蒡サンは、スーパーヒーロー♡なのでございますっ!
・・・はたまた、牛蒡サンは「食すれば、腹持ちが良い」ので、この時期の食べ過ぎまでを防いで下さり、余分なコレステロールを体外に排出して下さいます。 👀
利尿作用までもあって、むくみも解消ー♡
下の写真は、ゴボウの花なんですが、なんとも愛らしいお姿ですよねっ。 (^_^)/
また、牛蒡さんに含まれている「アルギニンという成分」には、精力増進に効果あり!
・・・もともとが「薬として日本に入ってきたお方」なせいか、「咳や痰には、擦りおろして飲用」をしていたり。 👀
「あせも」や、「虫刺され」などには、皮膚に擦りおろして貼ったり。
牛蒡を刻んでお風呂に入れるのも、上記についての効果があるそうですよー♡
古より、民間療法でも大活躍のお野菜なんです♡ ( ´ ▽ ` )ノ
・・・ただ、アレルギーを持つ方は、取り過ぎにはご注意を!
これからの時節、大事に取り入れていきたいお方です♡
●さてもう一つの旬食材、カレイさんの方にまいりましょう。
カレイ目カレイ科のお魚である・・・カレイさんです。 👀
俗に「左ヒラメの、右カレイ」と言いますが、よくよく調べてみますと、逆に目が付いているカレイさんもおられるそうで・・・。 😅💦
ヒラメとカレイ、あえて何が違うのかと言えば、口が小さいのがカレイなのだとも★
ヒラメとカレイは、両者共に稚魚の折には、普通に左右に目が付いた姿・・・なのですが★
大きくなるにつれて、身体が平たくなるばかりか、目が右の方に寄っていって、ついには、浮き袋までなくなって(!)の、底生の生活に合うよう成長!
両目のある側を上にして、海底に横たわって生活を致します。
ヒラメよりカレイは、勢い良く動くエサでなくても釣れるとか★ 👀
目のある側の色は、黒褐色から褐色で(今回の旬食材の写真は、赤カレイ★)、砂や泥に潜っての保護色に。
その名の語源は、古名が「カラエヒ(カラエイ)」であったのが、「カレイになった」とも。 👀
平安中期の「本草話名(ほんぞうわみょう・日本最古の薬物時点)」に、「加良衣比(からえい)」と書かれているそうですが、「エヒ」とは魚の「エイ」の事。
身体が平たい事からどうも、カレイは「エイの一種」と当時は、考えられていたようです。 (゜-゜)
●この「カラ」とは、「枯れる」の意からとも。
表側の皮の色が、大抵は黒や褐色だったりする事から、「枯れたエイ」で「カレイ」と呼ばれるようになったとか★
刺身に煮付、天ぷらやフライ・・・などなど。
さまざまな調理法で楽しまれているカレイさんですが、今回の撮影で手に入ったのは、 「赤カレイ」という種類。
こちらの品種は、生食には向かないのだそうで。 👀
カレイの種類によっても、高級種やそうでないもの、調理法もそれぞれ、向き不向きもあるようです。 (゜-゜)
●・・・そして、白身の魚はとにかく!
脂質が少ないばかりか、ヒレの付け根の肉は「エンガワ」と呼ばれ、コラーゲンの宝庫(!)です。
・・・このエンガワ、熱で一旦コラーゲンが煮溶けて温度が下がると、ゼリー状に固まりますよね。 👀
これは、「煮凝(にこごり)」と呼ばれ、江戸時代の調理書でも紹介をされていますが、あの当時は魚の煮汁に、更に寒天を加えて仕上げていたようですよ。 (゜-゜)
そんな・・・カレイさんなんですが、さすがは白身のお魚(!)
高タンパク低脂肪で、良質なタンパク質は体力向上に一役買います♡
新陳代謝を上げて下さいますし、免疫力アップ・・・などなど。
白身のお魚というのは、身体の弱い方やお年寄り、果てはダイエットにも最高の味方とも言える食材なんです。 (〃∇〃)
そして、含まれるコラーゲンはもちろん、美肌効果も。 (^_^)v
またカレイさんに含まれているビオチンは、脱毛や白髪予防、疲労回復にも一役買いますよー♡
これから心を改めて、また愛していこうではありませんか。
(2015.12.1 文責・山野亜紀)
〇2015年12月のお膳