ごくろうだったねぇ、おとよ、さ、おあがりよ。
板前の伊助が、残り物を工夫して拵えた一品、
あたしにはこんな、ぜいたくだよぉ~・・・と呟きながら、
口に運ぶ嬉しさ、
鯛で作ったかぶら蒸し。
- ★2人分の材料です。
- 鯛‥‥‥2切
- 塩‥‥‥少々
- 酒‥‥‥大1
- (a)カブ‥‥‥2個
- (a)卵白‥‥‥1個分
- (a)塩‥‥‥少々
- [b]昆布(5cm角)‥‥‥1枚
- [b]水‥‥‥1カップ(200cc)
- 《c》酒‥‥‥大1
- 《c》しょう油‥‥‥大1
- 《c》みりん‥‥‥大1
- 《c》塩‥‥‥少々
- 水‥‥‥大1
- 片栗粉‥‥‥大1.5
- わさび‥‥‥適宜
- 鯛は塩をふり、出てきた水気をペーパータオルで押さえる。
カブは皮をむいてすり下ろす。
[b]は合わせて、30分おく。 - 耐熱容器に鯛を入れて酒を振りかけ、(a)を混ぜてかける。
ラップをして、蒸気の上がった蒸し器に入れ、火を通す。 - [b]を鍋に入れて一煮立ちさせ、昆布を取り出し、《c》を加えて一煮立ちさせる。
水溶き片栗粉でとろみをつけ、蒸し上がった2にかける。
わさびをのせる。
●お江戸の頃から続くレシピ、鯛のかぶら蒸しでございます~☆
ではあるんですが★
関東では、余り食べるチャンスがないようにも思えるんですが、皆さま、いかがでしょうか。 😅💦
・・・うーむ。
蒸し器とか使うから、その辺の居酒屋とかではあまり。
・・・あまり、取り上げられないメニューなのかも知れませんよね。 (^_^;)
カブはちなみに、おろして食べると、大根のように消化促進の効果があるのだそうですが。 👀
私こと山野亜紀が、初めてこの「鯛のかぶら蒸し」なるレシピを知ったのは、田辺聖子さんの小説でした。
2006年のNHKの朝の連続テレビ小説「芋たこなんきん」にも、彼女の人生が取り上げられていましたが(!)
実は田辺聖子さん、私の今は亡き母がファンだったので、彼女の影響で私も中学生の頃から愛読をしてました。 😅💦
小説では、人間ドラマももちろん楽しいんですが、ハイミス(独身女性)の悩みであるとか。 👀
あと、私の家では絶対に出ないようなお食事の光景も楽しみに読んでいたように思います。 (〃∇〃)
かような訳で、憧れているわりには何だか、ぜんっぜん(!)
食べる機会のなかった「鯛のかぶら蒸し」なんですが、鯛はしっとり、かぶらあんが優しく絡んで、品の良い、ホントに美味しい一品でした♡ (^_^)/
お江戸の頃からすでに、卵白だけ使って作るレシピなんて、あったんだなぁ~・・・だとか。 👀
私的には、何だかおシャレに思えている一品なんですが、温かい内がご馳走なで、なかなか庶民にまでは楽しんではもらえなかったのかも知れませんよね。 (^▽^;)
ちなみに蒸し器を使うとなると、必ず布巾を蓋の下に敷いて・・・といったイメージが私的にはあったのですが★
実は、撮影時にはそれはしてはいません。 (^_^;)
井田先生にお尋ねすると、要するに蒸気がお皿に落ちて来なければ良いのだそう(!)で。
お赤飯のようなレシピには、ぜひとも使いたい処なのですが、こんなレシピの時は、省略しても構わないのだそうです。 👀
・・・なんだか色々と頷いてしまうレシピなんですが、美味しさだけは本物です。
私も今度ぜひ、挑戦してみたいと思っております~☆ (^_^)/
(2014.10.1 文責・山野亜紀)
〇鯛のかぶら蒸し
※ちなみに、残った卵黄は、こんなレシピに使えます。(^-^)
※「ベーコンポテトパイ」