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第62話 和心レシピにお付き合い戴き、ありがとうございましたっ!(2018年6月・最終話)

●「和心きらりHP」を始める事になりましたのは、私が事情で・・・どうしてもっ!

 真剣試斬体験の場を、東京に設けるしかない立場にあった時期がありまして★ (^_^;)
 そして当時の私はまだ、己が所持している真剣だけでは、とても人様に体験をさせるまでには「本数が足りません」でした★

 何しろ、日本刀ですから(!)
 出来合いの刀(?)を買い求めるとしましても、「刀の目利きが出来る方の助力」がまた、どうしても必要だったので(!)
 
 まずは大船に始まり、大阪、そして秩父の野村寛一氏の下を訪れるといった具合で、私の師匠の刀仲間を渡り歩いていた頃のお話です。 👀

●結局、秩父の先生の下に「打ち下ろしの刀身があった」のを、二振り分けて戴く事になりました。

 それに(鞘や鍔などの)拵えをつけるために、その刀身を美濃の国へ送るなど、紆余曲折があって時間もかかり(!)

 また、それまで「和洋併せて4年間、自分の勉強も兼ねて行って来た料理のHPだった」をあともう1年だけ、レシピ担当の先生を変更して、どうしてもっ!
 この度は、和の料理だけを極めて行ってみたいと思って、これまでレシピページの更新を行っていたのでありましたっ。 (^_^)/

●途中、カメラマンの交代劇もありましたが、新しい方をご紹介戴き。

 そのラスト1年も、ご家庭の事情でどうしても「和心の撮影」に携わる事が難しくなってしまい・・・。
 思えば、清水先生のおかげで私は、「栄養の事」についても「調理について」も、ホントにたくさん、たくさん学ばせて戴けましたし。
 何より、料理動画という新しい企画にも挑戦出来て今も、本当に感謝をしています。

 あとたった2ヶ月分の撮影が出来たら、「私の野望」が完了するのに・・・と思い悩む日々もありましたが(!)
 最後の最後の・・・清水先生のご協力の下、予定をしていた「5+6月分の下地となるレシピ」を先生に、ご提案していただき(!)

「これをテキストとして、山野さん風にアレンジをして、これをご自分のものにしてレシピを発表して下さい
 というお言葉があったので、それは・・・何しろ産まれて初めての経験でしたので、キンチョーもしましたし、ともかくも試行錯誤の毎日だったのですね★ (^▽^;)

●まず「第一番の関門は」と言えば、買い物です!

 和心レシピは、一応は「江戸風料理を目指している」ので、調味料とかも一応は、あの頃の時代をイメージして今まで制作をして来ました。 👀
 ところが、料理の専門家ならいざ知らず私はド素人★なので、まずは近所のスーパーを走りまくり、デパートなども訪ね歩いてみたんですが・・・★

 「暮らしていた渋谷事務所の近くのスーパー」には、たとえば「わらび粉」や「黒蜜」、「梅酢」といったモノが置かれていなかったのには、驚きましたっ。
 渋谷辺りなら、何でもカンタンに揃うだろうと安易に考えていたので、これには本当に参りました。 (T_T)

●そして、とにかく(レシピは2ヶ月分を撮影するので)、16品分!

 まずは、清水先生から戴いたレシピの通りに試作をしてから、それぞれアレンジを試みてみる・・・私なんですが★
 当時は酷暑で、しかも8月の舞台殺陣を振り付けていて、稽古をしている真最中でした。 ( ̄_ ̄ i)

 それと並行してまた、独り暮らしの私が16品もの試作・試食を繰り返すのは本当に、何しろ「狭い台所の物件に住んでいた私」には、実にシンドイものがありました★ 😢
 それにレシピを見て、アレンジがすぐ思い付くモノもあれば、そうでないものもあります。

 例えば5月の「新茶めし」は、茶葉の量や食べ方の工夫など、自分の包丁捌きもあります★
 通常は、レシピ相談の後は先生にお任せで撮影日を決めてしまうのですが、今回ばかりは時間をかけて、6~7割ほどのレシピの方向性を纏めてから、改めてカメラマンに撮影のスケジュールを取って戴くという運びとなりました。 (-_-;)

●・・・はてさて、ところで撮影場所なんですが★

 これまでは、先生の指定した場所で撮影をしていたのですが、今回はそうも行きません
 とにかく渋谷事務所はキッチンが狭くて無理ですし、そこで、いつも通わせて戴いている「歴史勉強会の会場」を借りられないか相談をしたところ、快く貸して戴く運びとなりました♡

 こちらなら、とにかく台所は広いですし、日当たりも良いですし、(カメラマンが機材を運び込むのに)駐車場だって目の前です!
 段取りだけは纏まったので、この時はとにかくホッとしました。 😅💦

●さて、撮影をするには良い条件だと思ったのですが★

 さて、レシピ到着から撮影に至るまで、何と約2ヶ月という時間を準備に当てたので(!)
 私はその間、行く先々のスーパーを巡っては・・・ネットを見たりと(!)
 これだけは自信があるのですが、腕のない自分(!)でも、いかに作りやすくて、しかも仕上りがキレー♡に映えるか!!を考えて、たくさんの食材をまた見て歩きました。 (^_^;)

 例えば、「わらび粉」一つとっても、撮影場所である野方や吉祥寺、そして広尾のお店などではやっぱり扱うメーカーが違います(!)
 そして、私としても「作り慣れないレシピ★」については、やっぱり練習をしなくてはならないので(!) 
 やっぱり練習用には、廉価なモノを揃えたり。

 また本番用には、それなりのモノを用意したいとも考えて、「これは、広尾(私にとっては、高級スーパー★)で買い求める食材」・・・であるとか★
 あと心配だったのは、お魚のアユ。 ( ̄_ ̄ i)
 手に入らなかったらどうしようと思っていたのですが、以外や以外!

 こちらは、撮影場所の野方スーパーでカンタンに手に入るとわかり、せっかくだからご当地で撮影当日に買わせてもらおう」などと予定をし。 👀
 そして調理器具については、撮影場所の物では不十分だったので、渋谷事務所や実家からは車で運び入れたりなどなど、そこはけっこうに下準備をするのも大変でした。 😅💦

●そしてところで、調理器具たちなんですが★

 実は「撮影現場の調理器具」は、IH仕様だったのです・・・っっっ!!! (>_<)
 ガスしか使った事のなかった私(!)には、「IH仕様の鍋でないと使えない!」という事を知識としては知っていても★

 土鍋くらいはそうかと思っていたんですが、行平鍋もIHでは使えないと現場で知って、ホントにおののいたのでした・・・★ (-_-;)
 とにかく和心は、仕上りもそうですが、プロセスカットを大事にしていますから。

 「IH仕様の鍋」と、「そうではない鍋」を駆使して撮影をしていったのですが、その度々に・・・メインカメラマンの千葉さんと、今回はアシスタントを務めて下さった常見カメラマンが(!)
 特に、「IHのグリルの火が点かない」と私が泣いていると。(ダメでしょ、こんなんじゃ★)

 これまた撮影現場でググって調べてくれたりで、もう・・・ホントに彼らに足を向けて寝ることができません★ (^_^;)

●ちなみに、前回までは器も先生にお願いをしていたんですが、今回はそうもいきません。

 まずは下見がてら「かっぱ橋商店街」を見に行ったりしていたら、またもや「歴史勉強会の方」の一言で、
「それなら、琵琶湖のほとりの蔵で100年以上眠っているという器を借りてはどうか」
 という提案を、して下さったんですね。 👀

 「Kさんという方のご実家」は、とても素晴らしい古民家(?)だという事は、facebookの投稿を拝見していて、知ってはいたのですが・・・★
 Kさんは私より年上、その方のご両親となればご高齢でしょうし、そんな面倒を掛けてはと私が思い悩んでいたところに、何故だか西日本に巨大な台風が接近し(!)

 ・・・これまた、老齢のご両親だけで片付けるのは、とても大変な事であるという事で、Kさん。
 対策を講じるために、ご実家に帰られる事ともなりまして、ありがたくも(写真上)これ程の器達が、撮影場所にまでご到着になられたのでありました・・・☆ (^▽^;)

●これがまた、ホントにキレイな漆器に陶器たちなのでした。

あんまりキレイだったので、なるたけ色々な器に活躍して戴けるよう、私もがんばりました♡ (^-^)
 何しろ、同じ器シリーズがあったのですが、20枚(!)絵柄が全部、違うんです♡

 上の写真は「その中の1枚」なのですが、漆器って、光るので撮影するには難しい処があるんだそうですね。 👀
 その素晴らしい器でチャレンジした事は、私の大切な想い出となりました。 (^_^)/

●ところで私にとっては、初めての料理の撮影です。

 「私自身のアシスタント」を誰かに頼もうかとも思ったのですが、逆に現場慣れしていない方だとパニックになる恐れがありますし。 ( ̄_ ̄ i)
 ・・・また何しろたった2日間の撮影ですから、何とか1人で切り回してみようと試みていた処、千葉カメラマンがまた気を利かせて下さり・・・。

キッチンスタジオで撮影を経験した常見くんを、自分のアシスタントに連れてきました」
 との事で、とにかくご自分の仕事以外にも、やれ自ら、切りかけの野菜やらをキチンとラップして冷蔵庫に保存して下さるし、山盛りに出たお鍋やお皿、計量カップやスプーンなどの洗い物をモリモリとこなして下さり・・・。 (>_<)

●・・・とここで、撮影の順番についてなんですが。

 「完成品カット」の次に、集合写真の「お膳カット」をともかく、済ませます。 👀
 それから「旬食材」と来て、1ヶ月分で「8品の材料カット」を終了し、最後に「8品のプロセスカット」を撮影するのですが。

 やっぱり、手間のかかるモノ準備のいるモノって自然、順番が後(!)の方になってゆくのですね・・・。 (^_^;)
 特に「6月分の和心レシピ」には、私の腕前では難しいイカ料理(!)が入っていたんです★
 プロセスも、カンタンな処はさくさくっと進んでいくんですが、・・・最後の難関(!)

 残っていたのは、「わらびもち」と「イカの梅干蒸し」だったんです・・・。
 「わらびもち」なんて、プロセスはもう、鍋で作っている場面以外には考えられませんでしたし、「イカの梅干蒸し」はまずスルメイカを捌いてイカの皮剥きをしてから、鍋で蒸す処しかなかったんですね・・・★ (>_<)

 ラスト2ヶ月分(撮影は2日間)の撮影では、プロセスカットは常見カメラマンに「包丁を使っている場面」やら「鍋をかき回している場面」で手タレ(ント)」をお願いしていたんです。 ( ̄_ ̄ i)
 ・・・それだけ「私に余裕がなかった」からなんですが、彼はステキにこなして下さっていて、撮影は問題なく進んでいったんですが・・・。

 最後に、どうしてもっ!
 鍋で「わらびもち」を作る瞬間を撮影する時間を作りたかったんですが、スルメイカってとっても皮が剥きにくく・・・★ (T_T)
「・・・山野さんは、わらびもちの撮影をして下さい、ボクがイカの皮をやってみます・・・」
 という・・・お言葉を戴いたので、私は常見カメラマンに「イカの皮を剥かせる」という偉業を・・・。 (T_T)

 ・・・彼、イカの皮剥いたの、何回目だったんだろうか・・・★ 😢
 と言うか、コレってカメラマンの仕事じゃない(!)ですよね・・・。
 ホントに・・・お二方、ホントに、ありがとうございますっ!!!

 ちなみに「わらびもちのプロセス」このカットだけが私の手(他はすべて、常見カメラマン)なんですけれども何とか終り、イカ料理も終って無事に、全撮影を終了する事が出来た時には、私は心底ほっとしたのでありました。 (^▽^;)

●さて、井田先生を共にした撮影は4年間でした。。

 「90種を超える旬食材エッセイ」を書いた事で、たくさん勉強にもなりましたし、レシピ数も605という事で頑張ったし、嬉しかったんですが。
 今一度、和の食に拘って、1年は12ヶ月なわけですから。
「一つの種類(例えば、ゴハンもの)で、歳月カレンダーのように12種の紹介でしてみては」。 👀

 写真は、井田先生との最後のお膳カットなんですが、思い切って先生を変えて、また1年だけ撮影をしてみようと。
 清水先生にご協力をして戴き、最後まで関わって頂けまして本当に感謝をしています。
 ありがとうございましたっ!

●・・・それにしても私自身、たった二ケ月分とはいえ8品の料理撮影を初めて、枕からお尻まで!

 カメラマンの千葉さん、常見さんの、ボーーダイっな(!)ご協力のもとに終了する事が出来てっ、しばらくはマジメに虚脱状態でありました・・・。 😅💦
 5年間、ともかくも料理に(私としては)向き合い、日本人の季節や生活感、そして食材と真っ向に向き合い、時代性や風俗に今一歩深く入れた気がしています。 (^_^)/
(下の写真は、初めての自分で整えたお膳カット)

 そして、こんな事が出来たのはひとえに、私のご先祖さまのおかげでもあるとも思い、とても感謝をしています。 (〃∇〃)
 何しろ、もともとは「殺陣という枠だけではなく、時代劇というエリアに目を向けて」。
 ・・・そしてちょっぴり、「林邦史朗の手掛ける舞台に、もしかして企業が協賛してくれる切っ掛けになれたら良いかな」なんて思いもあって、始めました料理のHPなのでした。 😅💦
(写真下は、カメラマンのお二人に評判の良かったタケノコのお味噌汁)

●そして撮影を始めた当初は、林邦史朗先生に健康アドバイザーになってもらっていたのですが。

 撮影3年目にして亡くなってしまい、ある意味、この撮影が私自身を支えてくれたなる時間もあり。
 また4年を手掛けた処で、もう1年だけ・・・和の深いところを学びたいと私なりに考えて続けて来たHPでありました。 😅💦

 「5+6月分の撮影」が舞台の仕事などでズレ込み、実は、ようやくに9月に撮影を終えましたが・・・諸々あって。
 このエッセイだけは、全てが終了してからサイトアップをしたかったので、このページの更新が今日の日となりました。
 和心レシピ、今まで本当にありがとうございました。
 これまでのレシピやエッセイを糧に、また新しいスタートを切れそうです。
 今まで読んで下さった皆さま、本当にありがとうございましたっ。 (^_^)/
 (2018.11.20 文責・山野亜紀)


 〇2018年6月の、最後のお膳

〇青じそとミョウガのとろろ汁

〇鮎の有馬煮

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